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こっそり妄想徒然紀行

どうでもいい事をそこそこ真剣に、ゆるーく考えるブログ

あそびあい(新田 章/完結)

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話題になって前から気になってたのでKindleで購入。全3巻だから買いやすいですね。て事で感想を。
どんな漫画か
簡単に言っちゃうと、悪意なくいろんな男性と寝る女子高生と、彼女が好きで好きでたまらない男子高生のお話
ヒロインの女の子は、色んな男性と寝るけど、そこに悪意や罪悪感もなく、ついでにいうと強欲もありません。
なんつうか、気持いいんだからすればいいのに?という感じ。裕福な家庭ではなく、スーパーの特売品に目がない彼女に言わせると、「ただで気持いい事出来るのにしないなんて勿体無いよ」とナチュラルに言い放つのです。
 
SEXとは何か?
実は、このヒロインの感性は個人的には分からんでもない感覚。僕も、SEXはそれ以上にもそれ以下でもないという感じをもっています。必要以上に神聖化していません。
 
勿論、誰とでもするわけではありません。大切な事だと思うし、身体が重なるというのは心が重なるということで、それは人生の喜びの一つなのです。誰でも、誰かと繋がりたいし受容されたいし、受容したい。承認の物理的な状態をSEXだと、僕は思っています。実際、人間として信頼や尊敬があれば、僕はします。というか、してきました。昔の話ですよ。
世間のしがらみ
ただそれが、世間的にNGなのは知っています。SEXは、決まったパートナーとするべき、という価値観。色んな人と寝るのは不貞なのです。SEXを軽んじるつもりはありませんが、僕はこの風潮にはちょっと納得いかないところがあったりします。
 
この漫画の読者レビューを見ると、まさに賛否両論。「登場人物みんな、頭の悪いだけ」とか、「ビッチ」とか、話題の割に意外と評価は高くありません。
 
でも、この漫画はそういうんじゃないんでは、と思います。この漫画が描きたかったのは、別にセックスの事じゃないんじゃないかなぁ、と。セックスはただの題材であって、象徴に過ぎないのでは、と。
変な話ですが、僕はこのヒロインにある種の処女性を感じました。肉体経験がない状態としての処女ではなく、精神性としての処女の解釈は人によるのだろうが、穢れがなく、純度の高い状態だとしましょう。
「セックス=背徳的な行為」という価値観は、日本では明治に入ってからだとどこかで聞いた事があります。江戸時代はそれはもう、フリーセックス状態だったんだと。
 
性欲が肉体的にも精神的にも人間の本質的な欲求だとして、それを抑え込むのが倫理観だとして、その倫理観はどこかの誰かが作ったものだとして。
 
既成概念としての倫理観に束縛されず、思うがまま、風のように欲求に素直に従う。現実にある諸問題なんてまるでなかったかのように、軽やかに。
 
それはそれで、自然な事なんじゃないかと。
 
SEXにおいて重要なのは、自己責任という事で、パーソナルな問題だという事です。だから、経験談等をペラペラ喋る人は僕は人間的に信用しません。それは、折角さらけ出した相手を裏切る事だと思うからです。
 
作中ではヒロインが肉欲にまみれるようなシーンはほとんど出てきません。その事からも、この漫画がSEXを書きたかったわけじゃないんじゃないかと。勿論、現実的にはSEXは生々しいし常にあらゆるリスクが伴うものです。作中にも、男女の諸問題が少し出てきます。主題じゃないけど。
 
だから別に僕はフリーSEX推奨派なわけでも、自分の過去の経験を正当化するつもりも毛頭ありません。
 
ただ、経験人数多い=軽蔑、みたいな思考停止な価値観に抵抗はしたいなとは少し思うんです。
 
勿論、守らないといけないルールはあります。
ヒロインのSEX観もしっかり語られるわけではありません。だから、彼女が何を求めて色んな男性と寝るのかは読者の感性と判断によるところが大きいです。
 
見る人によって感想が真逆になる漫画。こういう漫画をネタにして、色んな思考したり語ったり出来るといいと思うんですね。

 

[まとめ買い] あそびあい
 

 

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