こっそり妄想徒然紀行

どうでもいい事をそこそこ真剣に、ゆるーく考えるブログ

会社訪問にきた男子校の高校生に合コンを勧めてみた理由

会社訪問に、男子校の高校生をお出迎えしました

先日、知人のご依頼で高校生を10名ほど会社にお招きしました。「仕事の話とかをしてやってくれ」と。 本当はオフィスの中を見学させたかったらしいのだけど、セキュリティ上それは無理。というかそんな事許される会社なんてほとんどないと思うのだけども。

 

と、いうわけでやってきたのは男子校の男子高校生総勢10人程度。男子同士できゃっきゃ言いつつ、「てめー」とか「フザケンナよ」とか言いながら、互いにドツキ合っております。 結構強くパシーンと叩いたり、怒ってるのかな?とこっちは思ってしまう勢いで「てめえ」とか言ってて、なんかこっちがハラハラしてしまいますが、あれがきっと男子高校生たちの日常なのでしょう。高校生って、こんな感じだったっけ。自分が高校時代の時に友人たちとどんなコミュニケーションとってたかなんて全然思い出せないや。

 

まあ、それはいいです。 この会社訪問プログラム、あらかじめ設定されたワークシートを元に高校生が質問を僕にして、それに対して答える、というスタイル。 「どうしてこの会社にしたのか」 「仕事のやりがいは」 など、まあありきたりっちゃありきたりな質問が非常に機会的に飛んできます。でもまあ、高校生なんて会社のことも仕事のこともピンとこないだろうからこういう大人が用意したであろうテンプレ的なインタビューになっちゃうのは仕方ないと思うのですね。

 

なので僕は、なるべく彼らにわかりやすく話したつもりなんですけど。 その中で一人、ちょっと目立つ子がいました。今風の髪型で、顔もまあまあイケメン。割とリーダー格っぽくて、他の高校生たちが童貞臭をプンプンさせてるのに対し、彼だけは「もう経験済みです」とか言い出しても全く驚かない感じ。 まあ、垢抜けてるんですね。

 

で、他の子がポカーンと聞いているのに対し、彼だけはちょっと前のめり気味で色々聞いてくるわけです。質問が、一問一答にならず、僕の発言した言葉に対して質問してくる感じ。

 

まあ、会話になっている。大したもんだなと思っちゃうし、話す僕も楽しくなってきちゃう。

 

僕:日本はやばいと思う

 

彼:どうやばいんですか

 

僕:少子高齢化って知ってるでしょ。どれくらい人が減るかって分かる?

 

彼:わかんないです

 

僕:2050年までに日本は3000万人減るんだよ。3000万人ってどういう数字がわかる?

 

彼:わかんないっすね。

 

僕:東京と関西圏の人口を足すとちょうど3000万人くらいなんだよ。

 

彼:・・・それ、やばいですね

 

みたいな感じ。僕もついつい舌がなめらかになって、僕が普段感じていることや危機感を持っていることをペラペラと喋ってしまったのであります。

 

で、最後の方に彼が「そんな世の中になって行くとして、俺らがいまのうちにやっておいたほうがいいことってなんですか」と聞いてきました。 なので僕は 「合コンをしたほうがいいよ」 と言いました。彼はニヤッと笑い、それ以外の無表情だった童貞くんたちもえへっという顔をしました。

学生は合コンに行ったほうがいい理由

さて、僕はこれ持論なんです。結構大真面目に。最近の学生ってあんま合コンとかいかないらしいですけど、僕は行ったほうがいいと思うんですよね。合コンなんていかなくても出会いの機会やツールはあるんでしょうけど、それでも合コン行ったほうがいいんじゃないかって。

学生は合コン行ったほうがいい理由その1

合コンって、身近な異種格闘技戦だと思ってます。初めまして、から入るわけですよ。そして男女ともにそれぞれ思惑があったりするわけです。男側は血気盛んだったとして、女子側はひょっとしたら冷めてるかもしれない。そのうちの一人なんて完全に人数合わせできてて何なら彼氏いるかもしれない。

 

それで、いいんです。そうしたそれぞれ様々な思惑とか狙いとかが渾然一体となって手探り状態なのが合コンなのです。

 

これがただの飲み会だったらダメなんです。健全すぎるから。なんらかの下心が前提にあるからこそ、合コンはいいんですよ。 こうした場の中で、自分なりにどう目標設定をしてどう切り崩して行くか。同性側とどうチームワーク組んで相互にとってメリットのある着地点に落ち着かせるか。

 

そんな駆け引きの機会をたくさん経験しているかしていないかで、社会に出た後の交渉ごとの巧みさって結構差が出ると思ってます。合コンの経験、場数を踏んでないやつは素直すぎるんですよ。素直で、無防備。相手が言ったことをそのまま鵜呑みにしてしまう。それじゃあ勝てないわけです。

学生は合コン行ったほうがいい理由その2

社会に出ると、「初めまして」から始まって商談に入ることの方が多い。長年付き合いがあって勝手知ったる人と交渉ごとをするケースもなくはないですが、そういう機会よりも初対面同士での駆け引きをすることの方が多いでしょう。

そうなると重要なのが第一印象。自分をどうブランディングして見せるか。ビジネスマンにとってはタイムイズマネー。 付き合ってても価値がないなと思われると次のアポイントをもらえなかったりします。


つまり重要なのは、最初の商談で自分をどう印象付けるか。 これも知識で何とかなる話でもありません。何というか、対人というシチュエーションにおける経験則、肌感覚みたいなのが必要なのです。

つまり、初対面の人と限られた時間の中で交渉して行く実践あるのみなのですね。 ほら、だから合コンなのですよ。普段からの仲良しグループの中でのコミュニケーションでは得られないスキルなのです。

と、いう二点において、僕は学生時代にできるスキルアップできる実践的な経験として合コンを真面目にお勧めしています。でも大抵、真面目に受け取ってもらえないんだよなあ。

でも、話は戻して今回の高校生グループのイケメン君。「でもうちら、男子校なんすよ」とのこと。 「男子校なら女子校の文化祭にでも忍び込めばいいし、近所の女友達捕まえて、その子を起点に何人か呼んでもらって合コン開いてもらえばいい」と伝えると、彼は「ニヤっ」として 「じゃあ2050年に向けて、まずは女の子の友達作るところから始まりますね」 と言って帰っていった。


心なしか、僕の真面目なキャリアな話よりも、合コン話の方が彼らの表情が生き生きとしていた。 まあ、そりゃそうだよね。そういう年頃だもんね。男子高校生は、女の子のことだけ考えてりゃいいんじゃないかと僕は思ったりするわけですよ。