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こっそり妄想徒然紀行

どうでもいい事をそこそこ真剣に、ゆるーく考えるブログ

ハナムラさんじゅっさいと30歳男性の苦悩

diary

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ハナムラさんじゅっさいというWeb漫画をひょんなことから見つけ、なんとなーくダウンロードして読んでみたんですよ。全部無料だし、サクサク読めて5巻で終わりなので通勤中に。いや、結構面白くて!ちなみに、エロ漫画でもセクシー萌え漫画でもないっす。強いて言えば、おっさんが生き方を考える漫画!

うだつのあがらない30歳漫画家がエロ漫画書き始める話。

どんな漫画家というとまさにこの一言で終わるんですけど(笑)。主人公はハナムラという漫画家で、読み切りは雑誌掲載したことあるものの連載は持てない30歳。同期や後輩が商業誌デビューしていく中、自分の可能性や将来に不安になっていた時に彼女にフラれ、ひょんなことからエロ漫画家としてデビューしていく、というもの。

そしてエロ漫画の担当編集さんが表紙画像にもなってるムチムチ巨乳美人の編集さん、というお話。

基本的にはこのハナムラとちょっと変わったエロ漫画編集のすったもんだを描く、三十路のおっさんの日常系漫画です。

驚くことにこれ、実話だそうで、本当にいるハナムラという漫画家が自分に起こったことを書いたそうなのです。

この漫画、ハナムラが商売のためというより描きたくて描いたそうで、掲載も商業雑誌ではなく当時出始めていた無料漫画サイトにアップしてたそうです。で、それが好評だったのでアプリになった、と。

なのでこの漫画、セリフとかも手書きだし絵のタッチ自体も手書きっぽさがあって独特の手触り感が新鮮です。絵も上手いんですよね。

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男にとって、30歳という年齢

 で、この漫画、決して悲壮感ある感じじゃなくてノリとしてはほのぼの系なんですけど、内包してるテーマは同年代の男性にとってみれば結構シリアス。

年功序列が崩壊し、どんな会社も安穏としてられなくなっている現代において、自分がどんなスキルを身につけてキャリアを歩んでいくのかって誰もが思うことだと思うんです。

20代の頃はがむしゃらに働いて、バカやって、でもまだ自分は若いみたいな感覚があるもんですが、30になると急に現実が重くなるんです。「え、いつの間に30代か」みたいな。お腹の肉も落ちにくくなり、腰が痛くなり、体力も持たなくなって、気持ちだけじゃなくて体感値として自分が年取ったということを自覚せざるをえない。

それが、30歳。

 会社員ならまだしも、デビュー前の漫画家という将来も何も不安定な職業じゃ尚更だろうなあと思うのです。

 

実は漫画家になりたかった僕。

そして何をかくそう、僕も漫画家になりたかった時期がありました。基本的に社交性がなく、妄想が好きで、クリエイティブが好きな割にチームワークが苦手な僕は、一人で全部できる漫画家という仕事に憧れてたんです。漫画、好きだったし。

大学3年になって就職活動が始まったものの、就活ってくだらないし周りのみんなは何でこんなバカみたいなことしてんだろと思ってたものです。

で、僕は原稿を書いて夜行バスに乗って神保町の集○社のヤングジャ○プ編集部に持ち込んだものです。

実は結構評価いただいて、担当編集がついたのです。ただ僕は京都に住んでいたのでその後はFAXとかでやり取り。しかしその後、僕は漫画を描くのをやめてしまいます。

なぜかというと、彼女ができたから。

身長170で上野樹里にそっくりでDカップという超可愛い彼女。いやー可愛かったなあ。まあそれはいいとして。

彼女と家でイチャイチャしてたら漫画なんてどーでもよくなってしまって。編集担当さんともその後ぱったり。

で、彼女に甲斐性見せないと、と就活して就職して、「でもいつか漫画家に!」って思ってたけど気づいたら30歳になり、と。その彼女とも遠距離になって別れたし。

 

今の自分はどこに続くのか

もう、今更漫画家になろうとは思っていません。そんなに甘いものじゃないです。僕はもう家族もいるし、ローンもある。僕一人だけの人生じゃなくなってしまって好き勝手できません。

でも、それもきっと言い訳で、本気でやりたかったら家族がいても意地でも漫画と両立させようとするんだと思うんです。だから所詮、その程度の思いだったんだって今では思っています。

36歳になった今、僕はサラリーマンとして今を生きています。仕事に不満がある訳でもないですが、それまでの自分の仕事がその後のキャリアにつながっていくってことがわかっている今、僕が今やっている仕事は将来の自分にどう繋がっていくんだろう、とたまに思ったりします。

ただ別に痛烈に思い悩むほどでもなく、そこはかとなく、なんとなく不安になり、それで僕はタバコを吸い、布団に入って眠り、朝になって電車に乗って会社に行くのです。

そんな毎日を過ごす人に、オススメです。無料だし。