こっそり妄想徒然紀行

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noteは底辺ブロガーの夢を壊すか?

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こんばんは、底辺ブロガーのmousoumenです!

なんか最近note始めた的な記事をよく読みますね。僕は2014年にリリースされた後に一瞬やってみましたがよく分からずやめた口です。

よく知らない方の為に、noteとは何か?

note.mu

noteって、ブロガーにとってみれば言ってしまえばブログです。ただ、所謂普通のブログサービスと違って記事を有料化出来たりします。
 
また、ブログというと基本的には記事文章ありきの世界観ですが、noteの場合は文章ではなく「作品」と表現してます。なので、イラストや写真、動画や音楽など「作品」をアップしていくのです。
 
言葉とは不思議なもので、作品と定義づけられた事で、noteは他のブログサービスとちょっと違った世界観をもっているわけです。
 
これまでは文章であれば出版社、音楽であれば音楽レーベルを通さないと仕事にならなかったのが、インターネットの登場により誰もが作品を発表することが出来ました。でもこれまでは文章は文章、写真は写真、動画は動画、と使われるサービスが異なっていた。それらを横櫛にしてプラットフォーム化してしまったのがnote、という感じかと。
間違ってませんよね?多分。

記事と作品は違うのか?

これは個人差あるかもしれませんが、noteはそうそう気軽に書けない感じがあります。デザインテイストはシンプルで洗練されてて誰でもスッと入れるのですが、いざ書こうとすると気楽じゃない。何しろ「作品」ですから!どうでもいいような日記をホイホイあげてくのは何かnote村では軽蔑されそーな雰囲気があります。
 
実際僕も、2014年にテスト的に投稿してみたもののその後ログインすらしてませんでした。ちょっと早すぎた感はあります。コンセプトは凄く理にかなってて素敵だと思うんですけど。
 

で、noteは稼げるのか?

昨今のnote持ち上げ記事を見てると、どうも「noteの有料記事、めちゃくちゃ稼げるわ!」みたいなのが多いですね。あまりにも同時多発的にそういった記事を見るので、何となくこれからはnote来るんじゃね?的な錯覚に陥ります。僕も記事を有料化したらお小遣いくらいにはなるんでないか、と。
 
しかーし、多分そんな甘くはないですよね。恐らく多くのブロガーさんが思ってることだと思いますが。
 
noteは記事の値段を設定出来るのですが、100円が一番安価な模様。日頃Googleサジェストなんかで「どんな記事が検索されるか?」とネットユーザーのインサイトを研究してる方ならすぐ察せられるかと思いますが、ユーザーは何に対して100円払うのか、という事ですよ。
 
値段の問題じゃありません。100円って別に無くなったって致命的な金額じゃない。でも、何かに対してお金を払うという行為を少し真面目に紐解くと、自分の記事に金払う価値を見出せますか?と。
 
あらゆる情報が無料で手に入るインターネットの世界で、金を払ってでもその記事を見たい、と思わせる為には、記事を通じて読者に対して確実に何かを提供しなければなりません。
 
それは何か?つまりは、そこでしか見れないコンテンツです。
 
ブログの場合は主に下記の二つの記事がほとんどかと思います。
  1. 為になる情報や何らかの事象に対する問題提起
  2. もしくは書いてる人の日々の雑感日記
ではこの中で「そこでしか見れないコンテンツ」ってなんですかね。
 
アフィリエイトで稼いでる人は特にいわゆるSEO、検索結果を重視してると思いますので、①の情報提供型記事が多いと思います。しかし、あなたのその情報はあなたしか提供できないものですか?と。
 
検索かければほぼ同じ答えを提示してくれるサイトなんて無数にありますよね。検索順位という概念があるように、表示順位の上下こそあるものの、基本的には同じよーな記事がネットの世界にはゴロゴロしている。こうなると、有料化しても売れませんよね。
 
となると他の記事と差別化するものは何か?これはもう、誰が書いたのかがデカイのでは、と。ライターそのものに個性があって、その個性、キャラクター、ブランドに対して金を払う、と。
 
と考えると、noteで稼げるブロガーというのはある程度著名なブロガーさんなんじゃないかと。
はてなブログでも、記事が気に入り、この人の文章、また読みたい!と思った時に読者登録をします。それがnoteの場合はお金に変わる、という。なんかこれだけ聞くと素晴らしい仕組みのように思えますが、クリックひとつで読者になれるはてなとチャリンと100円落とすのとではわけが違います。まあ正直、なかなか難しいでしょう。
 
はてなブログでも読者数が千を超えるようないわゆるアルファブロガーさんがいらっしゃいますが、noteはアルファブロガーでもなかなか厳しいんじゃないかと思います。ここで稼げるのはブロガーではなくもはや「ブログもやってる有名人」なんじゃないかな、と。あくまで個人的なイメージですが。
 
僕もこういう新しいサービスにはとりあえず手を出してみたくなる口ですが、noteの場合は我々素人が手を出すとそこには屍が累々と横たわっているような気がしてなりません。まあ、金儲けないやり方もあるみたいですけど、それならはてなでもいいような気もするのです。
 

とはいえ、理念は素晴らしい

でも上述した通り、noteの理念は素晴らしいと思います。インターネットの普及以降、とかくアーティストやクリエイターと呼ばれる人たちには不遇の時代が続きました。ギャラのダンピング、下手すりゃ無料、というやつです。
 
しかしこのnoteであれば自分の手で発信できて、ちゃんと収益も出る。まだ駆け出しのクリエイターもこのコミュニティの中で「作品」を発表していれば仕事につながるかもしれない。
 
僕は、クリエイターには並々ならぬ尊敬の念を抱いているので、そうした人たちに正当なフィーが支払われるのは超賛成です。だから、もっと流行ってほしいと思います。
 
ということで、僕も多分、おっかなびっくり多分noteやってみるんです、多分。まあ有料にするつもりはありませんけど、noteの中で適した文章とか新しい発見もあるかもしれないのでね。