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こっそり妄想徒然紀行

どうでもいい事をそこそこ真剣に、ゆるーく考えるブログ

ルポ中年童貞を読んだ感想

女の子の事

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このブログの人気記事は童貞に関する記事なんですね。

saborimakuri.hatenadiary.jp

 

で、確か2015年の年末だったと思うんですが、kindleで1日限定のセールになってた本があって、それが「ルポ中年童貞」なんです。いろんなところで評判は聞いていたので、「これは良い機会!」とポチって読んでみました、と。

ルポ 中年童貞 (幻冬舎新書)
中村 淳彦
幻冬舎
売り上げランキング: 15,011

どんな本か?

もうタイトルのまんまです。中年童貞に関するあらゆる考察がなされています。「中年童貞」というのは表向きはわからないもので、「この人、童貞なんじゃない?」って思う人はいても、まさか「童貞ですか?」と聞くわけにもいかない。ということで、インタビュー取材は結構大変だったそうですが、それでも何人かのケースまで掲載されています。

ではなぜ、中年童貞を取り扱っているのか?いじってやろうみたいなそういう話じゃありません。

 

筆者曰く、中年童貞は日本が抱える社会問題そのものだそうです。筆者が経験した、介護事業で関わった人にひどくコミュニケーションが苦手な人がいたそうで、対人関係に問題がある人ほど、童貞である確率が高いそうな。

 

そこで問題意識を持った筆者が、中年なのに童貞の人が何故生まれるのかを検証しているのです。読み応え、ありますよ。真面目というか、正直、重いです。重要な箇所はKindleの機能使ってマーキングしてるんですが、あまり書きすぎるとパクリ記事になっちゃうので、かいつまんで幾つか僕の雑感を交えつつご紹介。

 

自由恋愛時代になってから生まれた中年童貞

昔、まだ結婚がお見合いが当たり前だった時代は、中年童貞は構造上、生まれにくい概念でした。人間的魅力がなくても、親の計らいで結婚することができたからです。

 

しかし、自由恋愛時代になってからは大変です。自分なりの魅力がないと、男性は女性を口説くことができないからです。

 

で、現代はお見合いって少ないです。そうなると、なかなか難しい局面が出てきます。幸い、僕はなんとか20歳で童貞を捨てましたが、実は僕も昔、相当イケてない部類の青年でした。特に高校時代。高校時代の僕は、自分はきっと一生誰からも愛されないんだろうな、と真面目に思っていました。自分のことを好きになってくれる女性がいるなんて全く信じられなかったのです。

 

僕はラッキーなことに、そんな自分を変えることができました。でももし、自分を変えるきっかけがなく、そのまんま大人になっていったら、僕だって中年童貞だった可能性があるわけです。そう考えると、恐ろしいし、人生って本当に少しの変化で変わっていくんだなと思ったりもします。まあそれはいいとして。

 

改めて考える、 童貞を捨てる、という意味

 昨今のSNSは、僕たちの小さな承認欲求を満たすお手軽なツールとなっています。ひょっとしたらブログでスターがついたりはてぶがついたりするのも同じなのかもしれません。

 

しかし、究極の承認とはなんでしょうかね、という話。イイねしたりリツイートしたりファボったりはてぶしたりするのはタップ一つで出来ちゃいます。つまり、承認でもなんでもないわけです、本当は。本当はただの相槌程度のものなのでしょう。

 

そこへ行くと、性行為を行うということは、他者から圧倒的に承認されたということになるかと思います。貞操観念については人によって異なりますから厳密には言えないのでしょうけど、多くの女性にとって、性行為を行うということは簡単なことではありません。好意がない場合もありますが、それなりに「いいかな」と思えないと男性と寝ない人が多いはずです。

 

男性と女性は、異なる生き物だと思っています。体のつくりも、考え方も、行動パターンも全て違う。とすると、女性というのは男性にとって、究極の他者になります。

 

そんな他者から承認してもらうという行為が童貞を捨てる、ということ。しかし上述した通り、そこに行くためのハードルが昔に比べて上がってしまった。

 

とすると前の僕の記事でも書きましたが、童貞を捨てる時期が重要になってきます。なぜなら、生まれて初めて他者から承認してもらった時期という意味になるからです。

 

人生においてステージがあるとすると、まあ中二病的なことしながらも自分を磨くステージがあり、そのステージのボスである”女の子”に承認してもらったら次のステージに行けるわけです。

 

しかし、童貞を捨てれないとどうなるか。誰かに承認してもらったという経験が得られないわけです。するとどうなるでしょう。自信が得られませんね。歳をとるにつれその度合いは増し、遂には自分自身をも承認できなくなってしまう。

 

精神的には次のステージに行けていないのに、自分を取り巻く人生のステージは上がっていきます。大学生になり、社会人になり、30代になる。周囲からはそれ相応の見られ方をされますが、自分自身としてはまだ童貞。

 

劣等感にさい悩まされ、どうにかしようと思うもどうにも出来ない。こうして、対人関係に大きな問題を抱えてしまう中年童貞が生まれてしまうわけです。

 

無理やりにでも童貞を捨てる手段が必要なのでは

こうして見ると、どこかのタイミングで童貞を捨てるのはとても重要な気がしています。僕の友人ですが、大学卒業まで童貞で、風俗で無理矢理捨ててから気持ちが楽になり、その後すぐに彼女が出来て結婚した奴がいます。風俗産業の是非については述べませんが、風俗で童貞を捨てるのはそこまで悪いことではないような気がします。

 

またこの本の中でも触れられていますが、社団法人でホワイトハンズという団体があります。

一般社団法人ホワイトハンズ 私たちは、新しい「性の公共」をつくります。

 

以前、童貞と処女を集めた卒業合宿を企画し、募集を開始し、炎上し、合宿自体が中止になったことがありました。僕もこの団体を初めて知ったのはこの件からで、「うわ、なんか素っ頓狂なこと考える人たちが現れたなあ」と思ったのを覚えています。

 

しかし、こうして考えると、彼らがやろうとしていたことにも意味はありそうだ、と今現在は思っています。

 

そうして人工的に果たした童貞卒業で、どこまで承認感が得られるのかはわかりません。ただ童貞の状態で劣等感と小さな自尊心の間でせめぎあっているよりは、捨ててしまった方がいいのではないかな、と思います。

 

とりあえず、いろんなことをつらつら書きましたが、全てこの本を読んで考えたことです。最初は面白半分というか、正直野次馬根性的な動機で読み始めましたが、そんな人ほど、意外な視点を持てるんじゃないかな、と思います。

というわけで、お勧めしときます!

 

ルポ 中年童貞 (幻冬舎新書)
中村 淳彦
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