こっそり妄想徒然紀行

どうでもいい事をそこそこ真剣に、ゆるーく考えるブログ

【EU離脱】離脱に投票した人たちの本音は悪ふざけだったんじゃないか

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とんでもない展開を見せるイギリスの現状

昨日のイギリスEU離脱はもう世界中がてんやわんやなわけですが、ロンドンがイギリスから独立すべし的な予想の斜め上の議論まで出てきているようでして。

 

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こんなとんでもない事態になった理由や経緯は既にいろんなところで語られてますが、高所得者はEU残留支持で、ワーキングクラスは離脱支持だったようですね。

 

で、僕なんぞは純ジャパなんですけど、90年代イギリスのワーキングクラスロックンロールの洗礼をたっぷり浴びているのです。つまり、僕の価値観は結構イギリス人にシンパシー感じちゃってたんですね、青春時代。

 

誰も喜んでいない今回の国民投票

ここで思うのは、離脱に投票した人もまさか本気で離脱するとは思ってなかったんじゃないかなーということ。

メディアの報道に偏りがある可能性も十分ありますが、今回の結果をどのメディアも基本的には悲劇的に伝えてますよね。革命だ!民意の勝利だ!みたいな風潮ってあんま聞かないし、なんならもう一回国民投票しようず!みたいなノリも出てきてるとか。だって、ロンドンが「なら俺たちはイギリスから独立するわ」とか言ってるくらいですからね。まあ、ロンドンの高所得者中心なのかもしれませんが。

 

headlines.yahoo.co.jp

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どうも今回の国民投票は、誰も望んでない結果だったんじゃないかと。なら、投票した人たちは何なん?と。

 

イギリスの国民性

僕がイギリスのワーキングクラスロックンロールを愛した理由は、そのニヒリズムというか天邪鬼な部分なんです。米国のマッチョでスイートでメジャーなロックにどうも馴染めず、ちっちゃな島国で「俺たちは俺たちのやりたいようにやんよ」とばかりに劣等感をギターノイズに乗せて歌うイギリスのロックンロール。

 

今回の国民投票も、酔っ払ったフーリガン的よろしく「離脱したらすごくね!?」とばかりに投票しちゃったような気がするんです。そんな難しいこと考えずに「俺たちの声を聞いてくれよ!」とばかりに。

 

まあ、EUからの移民問題がイギリスにとって深刻な社会問題になっていたようですし、EUへの恨みはあったんでしょう。でもまさか、本当に離脱するとは!!!と。

 

彼らからするときゃんきゃん騒いだ末に、やっぱり国民投票で残留が可決され、「やってらんねえよな!ところで俺のクラフトビールはまだか?」と週末のパブで盛り上がるところまでをパッケージにしたイベントのつもりだったんじゃなかろーかと。

 

そしたら、離脱決定・・・。おいまじか、と。

 

もう、賽は投げられちゃったので、どうしようもないんですが、実態は結構なズンドコでとほほな理由な気がしてなりません。

 

まあ、そんなノリでここまで世界が動いちゃうのって、もはやコメディというかコントの世界なんですけど、それが成り立ってしまうのがイギリスらしいといえばらしく。

 

そして、僕は、そういうイギリスの感じが、大好きなんです。

 

 

 

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