こっそり妄想徒然紀行

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アラサー女子のうやむやな恋、「恋のツキ」(新田章)を読んだ感想

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以前もご紹介した問題作、「あそびあい」の新田章の新作「恋のツキ」をkindleで読みましたよ!彼氏持ち、でもマンネリ気味のヒロイン、ワコをめぐる、平凡かつ不穏な恋の行方が描かれています。

 

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自分の人生にも、いつかあたりが欲しい

この漫画で象徴的なのが1巻の一番最初のシーン。 ワコが無意味にガチャガチャで遊ぶシーンがあります。別にお目当てのアイテムがあるわけでもなく、ただただ「あたり」が出る、ということを求めるアラサー 女子。これまでの人生は平凡で、第一希望の学校や一番好きだった人とはご縁がなく、なんとなく生きてきた彼女。

アラサーとなった今、彼女は3年間同棲している彼氏がいます。マンネリしていて、特に刺激もないけど、お互い気の置けない関係性で、すごく楽。


人間関係も、恋人関係も、ストレスのない日々を送ってる彼女ですが、心のどこかで、刺激を求めている、と。

 

でも、彼女にとってみてはそんなものはドラマの世界の話。自分の人生には、平凡しかない。だから彼女は、「あたりが出る」ガチャに興じるわけです。
 
で、そんな彼女に、タイプドンピシャな男の子が現れるわけです。しかも相手は、15歳男子高校生、という。続きは、漫画でお読みください。
 

日常生活に潜む誘惑

この、マンネリ感というのって、長い間異性と付き合った経験がある人なら肌感覚としてわかると思うんです。
相手のことは嫌いじゃない、むしろ自分にとって居心地が良くて、楽。もはや完全に自分の日常の一部と化してしまっているからもはや他人ではない。
 
でも、ふとした時に思うのです。「もし、違う可能性があったとしたら?」と。

 

そして、本当にひょんなことに、もしその、違う可能性が、ある日突然、現れたら???

 

失わないとわからない、日常のありがたみ

ちなみに、この漫画はまだ一巻。僕も雑誌で連載を追っているわけではないので、この先どうなるか知らないんですが、普通に考えたら、ごくごく平凡な”日常生活”と、”あたり”である非日常の天秤にかける展開が待ってるんだと思うんですよね。
 
でも、この漫画にはもうすでに、1巻の時点で色々と伏線っぽいものは張られています。

 

「自分の人生にはあたりがこない」と半ば運命を受 け入れているワコ。

一方、”なんとなくの日常”の象徴である彼氏。

彼氏はいつもはだらしなくて、もはや惰性のように付き合っていますが、それでも彼は彼なりに彼女のことを愛しています。

 

ワコにとってはあたりじゃなくても、彼氏にとってはワコはあたり。わずか2Pで描かれた、二人の馴れ初めのシーンがそれを物語って います。
 
それを、ワコだって知っているはずなのに。
 
レアなガチャじゃないかもしれない。ドキドキもしないかもしれない。でも、自分にとっての一番は、これまでの経緯を一緒に歩んできた彼でしかない。
 
きっとこの先、心臓や心が痛くなるような展開が待っているに違いないのですが、誰しもに訪れるであろうこの感覚を、漫画というジャンルで追体験してみてはいかがでしょうか?
 
あ、新田先生の前作、あそびあいも、いいでっせ。

2巻も感想はこちら!

 

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