こっそり妄想徒然紀行

どうでもいい事をそこそこ真剣に、ゆるーく考えるブログ

【新生K-1】2018年三月のさいたま大会は満員になるのか!?メインカードは!?どうもうがった見方をしてしまう

f:id:mousoumen:20170814015618p:plain

 

満員状態が続く新生K-1

2014年からスタートした、通称”新生K-1”。これまでホームとしていた代々木体育館が利用できなくなる関係で前回大会からさいたまスーパーアリーナに会場を移して開催されています。

 

ただ現状はさいたまスーパーアリーナの”コミュニティアリーナ”。RIZINなどが開催されているメインアリーナではなくその横についているおまけみたいな会場です。年末のRIZINでは格闘技EXPOが開催されている会場ですね。ただここでも、代々木体育館に比べたら倍の大きさだそうで。

 

代々木では常に満員御礼状態が続き、K-1人気再燃を印象付けました。こうなればK-1運営事務局としてはさいたまスーパーアリーナでも満員にしていよいよかつてのブームを取り戻したいところでしょう。

 

先日開催された初さいたま大会ではスーパー・ウェルター級トーナメントを軸としながらも武尊など確実に客を呼べる選手のカードを組み、更に幻想がかった強さを見せたウェイ・ルイや新ヒーロの予感を感じさせていた平本、更に大雅VS皇治の因縁カード、小澤VS西京といった話題カードをこれでもかと詰め込み、「さいたまでも満員」状態を作り出しました。

 

続く9月開催のウェルター級トーナメント大会でも武尊、大雅、皇治の連続出場が確定し、新ヒーローの武居、巻き返しを図る日菜太など、豪華な選手を詰め込んでいます。

 

まだ大会まで1ヶ月あるからかチケット完売の知らせはありませんが、最終的には完売するのでしょう。ただ、個人的には正直、あんまりK-1に乗れていないのが本音です。

 

最強、じゃないよね

乗れない理由の最大の理由がこれですね。「最強」と名乗ってしまっていいのか、という話です。

もちろん、K-1選手が弱いと言っているわけではありません。ただ、このメンバーでトーナメントやって「最強」と言えるの?という。

 

世界トーナメントの日本人比率の高さはまだ事情はわかります。でも呼んでくる外国人が微妙な気がするのです。とりあえず未知の強豪っぽい外国人呼んでくれば、20秒くらいの紹介煽り映像でいかようにでもその外国人選手の強さを演出できる。日本人が外国人に無条件な畏怖心を持ってしまうコンプレックスをうまく利用した手段です。

 

昔はそれでよかったかもしれません。かつてのK-1もシュルト外しや他にも強い選手を意図的に呼ばなかったという事情が明らかになっています。

 

ただネットが発達した現代とかつてでは情報流通事情が違うし、2017年現在ではknockoutや中国のキックイベントなど、本当の格闘技ファンならK-1以外の格闘技を知っている。肘の有無のルールの違いはともかく、どうもknockoutの方がレベル高く見えてしまうんですよね。だからK-1が「世界最強トーナメント」とか言ってると、なんとなーく興ざめしちゃうんですよね。「いや、騙されませんって・・・」と。

 

その顕著な例が那須川天心。MMA含めどんどん外遊して「強さ」をアピールしているのに対し、K-1はどこか鎖国的

 そう、実はK-1は閉じられた世界の中での出来事なのです。

 

格闘技ファンは無視?K-1ファンをいかに作るか、という戦略

 那須川天心の格闘技ファンからの支持はすごいものがあります。RIZINは僕も会場で観戦してますが、天心人気は一番ですからね。

 

彼は、なんというか、純粋に「強さ」を追い求めている気がするのです。だからキックボクシングだろうがMMAだろうがやってやる、と(まあ本音はキックボクシングをメジャーにしたいっぽいですが)。

 

それに対して武尊はK-1の事しか話さない。これは他の選手も同様ですね。彼らが求めているのはK-1王者であり、「真の強さ」ではないのです。

 

K-1陣営の戦略はK-1自体をブランド化し、それ以外の世界は認めない、と。他のビジネスプレイヤーで行くとディズニーやappleなんかと同じ垂直統合システムを採用してるわけです。

 

ただ、現代ではオープンプラットフォームが主流。K-1がappleやディズニー並のブランドが作れればそれでいいんでしょうが、今のようなお茶を濁す最強伝説の作り方ではそれは無理な気がします。

 

それこそ、knockoutとの対抗戦でもやればいいんでしょうけど、たとえ肘なしK-1ルールだとしても、果たして勝てますかね?天心や森井に勝てるようなK-1選手っていない気がします。なんか、守られてる感半端ないんですよね、K-1選手って。

 

僕、新生K-1の会場には行ったことないので偉そうなこと言えませんが、RIZINやknockoutといったいわゆる格闘技ファンとは違う客層な気がします。それこそ、K-1ファンでしかない、という。まあそれはそれですごいことなんですが!

来年3月のメインアリーナで天心VS武尊が実現できればすごいが・・・

さて、話題は戻しますが来年3月に予定されているさいたまスーパーアリーナのメインアリーナでの大会が果たして満員になるのかどうか。

 

なりますかね???

 

なるとしたらどんなカード??来春のさいたまに向けていろんなストーリーが描いていく算段だったのでしょうが、今の所それを予期されるような盛り上がりは作れていません。

だってファンが見たいのは、天心VS武尊ですからね。卜部兄弟の兄弟試合ももう賞味期限切れだし階級が散らばったことで一人一人の選手ストーリーが見えづらくなってますよね。広く浅くなったというか。

 

結局、ここ最近で物語が続いているのって天心だけだと思うのです。世間の注目は天心が誰とやるのか、ということだけ。武尊が中国人の相手とやったって話題にすらならないでしょ(笑)。

 

だからK-1が天心と一試合だけでも契約して、さいたまにぶつけてきたらそれはもう盛り上がりますよ。僕だって見に行きたいと思いますもん。でも多分、それはしないんだよなあ、あの人たち。だって、武尊、負けるかもしれませんからね。しかも圧倒的な差で。折角これまで築いてきた集大成の大会が、お通夜で終わるかもしれない。

 

じゃあどうすんだって話ですよ。今のところ、さいたまのメインは武尊でしょう。でも、話題になる相手がいない。小澤じゃもうないでしょうからねえ。せいぜい話題になるとしたら、キャッチウェイトで大雅くらいですかね?

 

K-1で実現できないのなら、ということでRIZINが大晦日で天心と武尊組んでくれたらいいんですけど、それもK-1は許さないだろうなあ。

 

広がりがなく、閉じられた世界のK-1は所詮K-1の世界の中でしか流行りませんよ。今がピークであり、これ以上の発展は望めないでしょう。

もともと、石井館長がK-1を立ち上げた時は理念的にはオープンワールドだったはずです。あらゆる競技の上位概念、というコンセプトだったはず。

 

新生K-1だから当初とは違うんだ、という理屈もあるとは思いますが・・・なんかねえ・・・。