こっそり妄想徒然紀行

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【新生K-1】K'FESTAスーパーフェザー級トーナメントに一本取られた件(さいたまスーパーアリーナ)

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前回、こういう記事書いたのですが、

 

saborimakuri.hatenadiary.jp

武尊の対戦相手誰になるんでしょね、と高みの見物してたところにこのトーナメント発表ですよ。

正直、一本取られました。

ディスって本当にすいませんでした!!!!!!

 

この発表の凄さ

大雅戦の消滅がアナウンスされたのが2月3日。

 そして「武尊」の対戦相手発表会見のご案内が発表されたのが2月5日。

そしてこのトーナメントの発表が2月7日。

批判渦巻いた大雅消滅からわずか4日での発表。

 

まあ水面下では色々動いたのだとは思いますが、このスムーズさというかスピーディーさはすごいですね。正直、驚きました。

 

そして何より、武尊のただのワンマッチじゃなくてトーナメントになったというところ。これも凄い。トーナメントになるなんて誰も予想してなかったんじゃないでしょうか。

上記の記事でも書いた通り、大雅戦が無くなった以上、武尊の対戦相手でさいたまのメインカードを張れるような相手は今のK-1にはいません。どうせよくわかんないなんちゃって外国人選手をいかにも強豪みたいな演出で無理やり組むんだろーなと誰もが思ってたと思います。天心戦組むならともかくね。

 

そして実際、もし仮に本当のど競合外国人選手、例えばムエタイの王者を連れてきたとしても世間には届かないし、ファンも「ふーん」くらいの反応だったんじゃないかと。

それよりも「トーナメント」とする方がインパクトある。更にここに並んでるトーナメント選手がまた豪華。皇治と郷州は個人的にはいまいちですが、それ以外は素晴らしい選手が並んでいます。

 

武尊初戦の対戦相手スタウロスの勝敗予想。武尊は優勝できるのか!?

で、その武尊の対戦相手のスタウロス。大雅をKOした選手です。大雅戦の代わりとするなら充分でしょう(繰り返しますが、もしワンマッチでスタウロスだったらいまいちです。トーナメントの初戦だからこそ、意味があります)。

 

小宮山はスタウロスに判定で勝ってますが、テクニックで封じ込めた感が強く、まともに打ち合った上での勝負じゃなく、ゲームで勝った感が強い。そして武尊はそうはしないでしょう。まともに打ち合って勝てるのか。トーナメントならなおさら打ち合って早めに終わらせないといけません。

 

さらに武尊にとって階級上の選手。スーパーフェザー級初戦の相手としては厳しい。更に武尊の場合、もしここで勝ってもそれだけじゃ意味がなく、あくまで目線はトーナメント制覇。スタウロスに勝っても準決勝、決勝と勝ち進んでいくのは相当厳しいんじゃないかと思ってしまいます。

 

僕ね、正直武尊は負けることも覚悟してると思うんですよね。半分玉砕というか特攻というか、半分ヤケクソみたいなところもあるんじゃないかと。

では何故、そんな無謀な戦いに挑むのか、と。

 

結果的に痛感させられた選手のK-1愛。そして更に遠のく那須川天心戦。

何故武尊は無謀なトーナメントを了承したか。

それはもう、ひとえに大雅戦消滅の重大さを彼自身もわかっていたからでしょう。このトーナメントの調整に水面下で動いていたのだとは思いますが、大雅およびトライハードジム関連のいざこざは、ファンの鬱憤が一気に噴出した事件でもありました。

 

前田Pの退任とチームドラゴンの内紛、小比類巻道場の移籍など、一切の説明のないK-1陣営、そして那須川天心も無視を決め込む逃げの姿勢、そして今回の騒動。

 

もう、K-1には本質的に何らかの問題があるのだとファンは思ったわけです。実際、今回の事件が発覚した日のTwitter界隈ではK-1運営に対する批判が殺到していました。僕も上記の記事を書いた次第です。

 

真面目な話、ファンはもうK-1から離れていく。そして新興勢力であるKNOCK OUTやキック部門創設が噂されるRIZINに流れていく、と思われました。

 

そんなK-1の危機に立ち上がったのが、武尊をはじめとする今回のトーナメント参加者、と言えるのではないでしょうか。卜部兄だってもともとワンマッチだったのがトーナメントになってしまったし、小宮山なんて対戦相手が変わってしまったわけです。

 

そして上記の通りの武尊。リスクしかないこんなトーナメント、普通は断ってもいいと思うのですがそれを受けたのはK-1の絶対的危機に対して動いたのだと思います。

 

兎にも角にも、ファンのK-1嫌悪とは裏腹に、選手関係者のK-1愛の強固さが証明されたエピソードだと言えそうです。

 

ただ一方、もう那須川天心戦は絶望的だとも思えました。こんな状況になってもK-1はあくまでK-1の世界観を貫くのだな、と。

 

もうここまできたら潔いなとも思います。正直、天心に比べたらK-1は狭い世界でああだこうだやってる感は否めません。でももう、鎖国した世界の中でどんだけ成熟させていくのか、自分たちのブランドをどこまで高めていけるのか、ファンはK-1世界観を見守っていくしかないのでしょう。

 

というわけで、新生K-1の火事場のくそ力が発揮されたさいたま大会。楽しみにしたいと思います!!!!