こっそり妄想徒然紀行

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【大晦日格闘技】GyaoでRIZIN14見た感想を視聴率について思うこと

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メイウェザーVS天心が予想以上にショックだったようです、僕。

あれからずーっとTwitterなり色んなサイトなりをサーフィンしまくってて、世の中であの試合がどんな風に捉えられているのかをじっくりと見てきました。

 

その辺りはまたその気になれば書くとして、今回はそれ以外のRIZIN14の試合をいくつか。やれんのかは大晦日当日にこちらに書いておりまする。

 

saborimakuri.hatenadiary.jp

 

RENAの減量失敗と失格について思うこと

RENAの減量失敗により中止となったこの試合。以前、RENAは対戦相手の調整失敗の時に試合を受けた上で「プロとして失格」的な発言をしていたので、まさか自分がこうなるとは、という思いでしょう。きっと滅茶苦茶ショックでしょうし失望しているでしょうし絶望しているでしょう。KO負けしたほうがましだったかもしれない。

 

今回ファインプレーをしたのはRENAの妹分であるMIOだったんだろうなと思います。多分、RIZINはそれでも出させるつもりだったんでしょうし、RENAも出るつもりだったんじゃないかと。そこへtwitterでの「現場情報」を投稿し、その流れで「出て欲しくない」とはっきり明言していました。

 

このTwitter投稿によってファンの間での議論が巻き上がったのは間違いありません。この投稿がある前までは「どうせ試合すんだろ」的な前提でRIZIN批判が起こっていた雰囲気でしたが、MIOのTwitterをきっかけに「これはまじでシャレにならんのでは」という感じで一気に拡散していきました。

 

そんな世論が影響したのかどうかはわかりませんが、結果的には欠場がアナウンス。誰もがホッとしたのではないでしょうか。僕もそうでした。

ただ正直、ちょっと複雑なのはRENAがいなくてもそこまで痛くない、という現実でしょうか。まあ今回はメイウェザーという50年に一度くらいの核弾頭があるから、というのもありますが、RIZINのメインストーリーの登場人物の一人、くらいな感じだと思います、今のRENAは。彼女がいないとイベントとして成り立たないくらいの存在ではない。

ただ、自分が既に主役ではない、という現実を受け入れた上で復帰を選び、さらに大晦日興行の第一試合を直訴。彼女がMMAデビューをしたRIZINでも第一試合だったこともあり、あらゆる意味で今回の試合は彼女にとって再スタートという意味合いが強かったわけです。

 

そんな大切な試合で調整ミス。まあ、なかなか簡単に語れないくらいの重さがあると思います。ただRENAは次回の4月大会で復帰するしかない。彼女が何を言い訳しても全く意味はないので、ここはプロとしてしっかりけじめをつけてほしいなと思います。

大尊伸光 vs. トフィック・ムサエフ

今回初登場となったムサエフ。来年から始まるライト級グランプリの査定試合として組まれたこの試合でしたが、もう確定でいいでしょう、ムサエフ。

獣のような筋肉の鎧と冷酷&殺気に満ちたオーラ、そして獰猛なファイトスタイル。ライト級グランプリが欧米系選手ばかりになってもつまんないので、東欧代表としてかき乱してほしいと思います。

 

大尊はキャラは良いのでまた出てほしいですね。正直今回の試合は相手が悪かったし、彼の持ち味も全く出ていなかったと思うのでもう一回チャンスあげてもいいんじゃないかと。

真珠・野沢オークレア vs. ヤスティナ・ハバ

真珠、負けました・・・!この人、関節は柔らかいのか以前の試合も今回の試合も関節極められそうになってもなんとか逃れてこれました。

 

でも絞め技は無理でしたね。最後は落ちて失神負け。本当に怪我なのかどうかはわかりませんが、試合のペースがちょっと空きすぎですよね。本当に格闘技で上を目指していくつもりがあるなら、もうちょっと試合したほうがいいと思います。

 

でも、あんだけボコボコにされて顔面崩壊し、首を締められてもタップを粘った根性はすごいと思いました。頑張ってほしいですね。

 

にしてもこの人、美人で足長いですね。美脚フェチの僕としてはもっと観たいです!! 

佐々木憂流迦 vs. マネル・ケイプ

 この試合、結局興行が全部終わってしまうとあまり語られることがないですね(笑)。

ウルカはMMAファンからすると待ってました感あって、マネルケイプ相手にUFC帰りの本物っぷりを遺憾無く発揮して欲しかったのですが、内容は圧倒していたものの判定勝利。ここは一本とって欲しかった。

 

と、思いつつ堀口も浜崎もRIZIN初戦は判定勝利で、その後一本やKO連発してるからこれからだと思いたいです。

対するマネルはちょっと今後が見えづらくなりましたね。RIZINの門番的な位置付けでしばらく頑張ってもらう感じでしょうか。堀口を中心にRIZINはバンタムが最も熱くなりそうなので、その中で気を吐いてもらいたいです。

元谷友貴 vs. ジャスティン・スコッギンス

ウルカに対して綺麗に決めてくれたのは元谷。スコッギンスだって決して弱い選手じゃなかったはずなのに一本取るのはさすがです。

あれ、極まるんだ・・・とちょっと驚きでした。頚動脈を決めるのはまあわかるとして、あれ外れないもんなんですね・・・。

とりあえず堀口挑戦権を賭けてウルカと戦ってくれたら熱いですな!

矢地祐介 vs. ジョニー・ケース

矢地にとっては厳しい2連敗となったこの一戦。カットによるドクターストップとはいえ負けは負け。

 

昨年、五味を倒して日本人ライト級エースを引き継いだはずだったのに、矢地にとっての2018年はなかなか難しい年になってしまいました。

 

アメリカ武者修行を今年は行うそうなので、しっかりと進化した矢地に期待するしかないです。

宮田和幸 vs. 山本アーセン

この試合は語るべき点がたくさんありますね・・・。

HREOS自体から見ていたファンからすると宮田は色々思い入れありますよね。

 

正直、当時からけっしてファンの熱狂を買っていた選手ではありませんでした。特にDREAM以降は、谷川率いるHEROS出身ということもあって、PRIDEファン中心のDREAMにおいては宮田は決して歓迎されていた選手じゃなかったと思うんですね。

 

大金星みたいなものがあったわけでもないしファンの心を鷲掴みにするような熱戦があったわけでもない。唯一有名な試合がHEROSのKIDに秒殺された試合ですからね。

 

それでも地道に強くなるための鍛錬を積んでコツコツと実績を上げていったという選手でした。

おお、と思ったのはゴングと同時に突っ込んでいって飛び膝をしようとしたところですよね。僕あれ、アーセンがエンタメとしてやるかなと思ってたのですが、まさか宮田がやるのかと。宮田としてはあれはエンタメじゃなくて、過去の自分を越えるためにやったんだと思いますが、アーセンも同じことを考えていて空中でお互い抱き合うみたいなちょっと間抜けな絵にはなっちゃいましたね(笑)。

 

最後はあんまり見たことないアームロックで一本。有終の美を飾っていただきました。みんなに祝福されて、幸せな引退試合だったんじゃないでしょうか。

長野美香 vs. 山本美憂

 あんま語ることはないですが、美憂はこれで連勝。以前はまるで勝てる気配がしなかったのに比べると、彼女は確実に強くなってますね。

 

長野はちょっとかわいそうなくらい何もできなかったですね・・・。進化の激しく、新陳代謝も激しい女子MMAの流れや勢いに完全についていけてない感じがしました。

ダロン・クルックシャンク vs. ダミアン・ブラウン

これは勿体ない・・・。クルックシャンク、RIZINで連勝していて着実にファンがついていたのにこの敗戦・・・。ライト級グランプリ査定試合だったはずですが、どーなんでしょう。試合前の海外のインタビューか何かで「もうちょっと金が稼げる団体に本当は行きたい」的な発言をしていましたが、この敗戦はちょっと今後の交渉としても難しい結果になってしまったと思います。

ギャビ・ガルシア vs. バーバラ・ネポムセーノ

相変わらずすごい体してますね、ギャビさんは。相手のバーバラ、MMAデビュー戦がギャビというのはきつすぎますね。

試合後の神取劇場はもういいですね。このやり取りは今のRIZINには完全に不要でしょう。やる必要ないです。

イリー・プロハースカ vs. ブランドン・ホールジー

意外と苦戦したプロハースカ。ホールジーのレスリングの強さにうまく対応できていなかったような気がします。ただ、ホールジーのリングアウトはあれはどうなんでしょう。勢い余って落ちたのか、なんかわざと落ちたようにも見えましたが・・・。

プロハースカは何でもUFCからのオファーを断ったそうですが、今後RIZINはベラトールとの交流戦に積極的に使ってあげて欲しいですね。

浅倉カンナ vs. 浜崎朱加

これは浜崎が見事でした。カンナもいつの間にか人気選手になって、 風格も出てきたなあと思いました。ちゃんとタイトルマッチっぽい雰囲気だったというか。

 

ただ、始まってみたら相手になってませんでしたね。カンナは事前のインタビューなどでアメリカ修行でボコボコにされたけどタックルは通用するんだと自信になった、的な発言をしていましたが、なかなかタックルが出ず。出さなかったのか出なかったのかわかりませんが、結果的に自分の強みをちゃんと出す前に負けてしまいました。

 

最後の腕ひしぎは何度も何度も抜けようと試みていたカンナ。そして試合後の泣きじゃくる様子を見ていると本気で勝ちたかったんだなあと見ていてグッときました。

こういう想いが伝わる選手はこれからももっと人気が出ると思います。僕も今回の試合で初めてカンナのファンになった気がします。

堀口恭司 vs. ダリオン・コールドウェル

この試合のラストは興奮しました!試合前から正直、今回は負けるんじゃないかなあと思ってました。堀口、事前の映像などでも今回はいつもみたいな自信満々コメントがあんまなかったんですよね。まあこればかりはただ単に映像制作サイドの意図かもしれませんし全くわかんないですけども、ちょっといつもよりも重い雰囲気だなあと思っていました。

ただ最後は勝ったとはいえ、試合全体を通してみるとほぼコールドウェルペースでもありました。次はベラトールで再戦するそうですが、次回は相手のホームでもあり、ケージファイトでもあるのでちょっと改めて対策して欲しいなと思います。

もしこれで、ベラトールでも堀口が勝って2冠になったら、RIZINファンとしては鼻が高いですよね。

全体的な所感

さてメインのメイウェザーVS天心の試合は前回書いたのでここでは触れません。

saborimakuri.hatenadiary.jp

ただこのメインだけ別次元の戦いで、全体通して見た時のRIZINとしてはまともな格闘技路線に走ってきた2018年RIZINの総決算っぽいカードばかりで良かったんじゃないでしょうか。

 

朝9時からのやれんのかから自宅で見ていましたが、意外とテンポいいなあと思ってました。全然苦にならないというか。もっと中だるみするかなあと思ってたんですが。

 

途中の長めの休憩は、まあ予想できましたよね。メイウェザーの試合が23時頃というアナウンスはされていたのでフィニッシュ多めの早め進行で行った時にどっかで長めの休憩に入るだろうなとは思ってました。そしてそれが入るのは生中継となるラスト3試合前だろうなとも。

まあ僕は自宅でダラダラしながら見てたので特にストレスは感じなかったんですが、会場組はなかなか不満が強そうですね。1時間半くらいの休憩だったら格闘技EXPOとかでフラフラしてればあっという間のような気もしますけどねえ。そういった催しが何もないと辛い時間だと思いますが、休憩時間のアトラクションもイベントとして楽しめばいいのになあと思っちゃいます。

 

まあ、僕は昼寝したり他のことやったり観戦だったのですがね!

自宅観戦も快適ですが、やっぱ今回は会場で見るべきだったなあと本当に思いました。大晦日は家庭行事もあるので正直なかなかさいたままで家を空けるのは厳しいのが本音なんですが、今回は神興行でしたからねえ・・・。

 

視聴率のこと

 今回のRIZINの視聴率、全体的には昨年の横ばいで、生放送が始まった後半からはむしろ上がっていって民放第二位という結果でした。でも横ばいといっても、ちゃんと中身のあるカード群での結果なので、RIZINというコンテンツは確実に根付いていっているんじゃないかなあとは思います。ボブサップとか曙とかそういう飛び道具を使わずに数字を稼いでいるわけですからね。まあ、メイウェザー効果もあったのだとは思いますが。

ただ世間に届いているのは天心、堀口、RENAでそこから一歩下がってカンナ、真珠くらいでしょうか。それ以外の選手がどんどん外に出ていかないとダメですね。

2019年もRIZIN、応援します!

 

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