天気の子、早速見てきましたよ!おっさん一人で!でも僕以外にも男の一人参戦は結構いたので安心安心!なんなら隣の席は一人で来ている若い女性でしたしね!何か出会いが生まれれば素敵だったけど、別に何も生まれませんでした!!
さてここからネタバレありの感想になります。前回の「君の名は。」もそうでしたが、あまり事前情報を仕入れずに見た方が面白いとは思うので、まだ見てない人は別の記事でもご覧になってください!
- 天気の子を見た感想は「普通に見れるけど君の名はほどヒットはしないよね」でした
- 天気の子はメッセージ性が強いけど、伝わりきらなかった
- 帆高が家出をした理由は?過去を描かないと感情移入できない
- それでも安心して見られるエンタメ作品
天気の子を見た感想は「普通に見れるけど君の名はほどヒットはしないよね」でした
率直な感想はこれ。この辺りは僕の真面目版ブログに書いてるのでよろしければ合わせてご覧ください。
この真面目ブログ版ではネタバレなしなのであんまり内容の突っ込んだところまでは書いてないんですが、このブログではネタバレありでガシガシ書いていこうかと!!
天気の子はメッセージ性が強いけど、伝わりきらなかった
さて、この映画は「賛否両論あると思う」と監督自ら公言しててそれが物議を醸してました。一体何があるんだ・・・?と。
新海誠監督といえば秒速5cmの鬱エンドからの君の名はでのハッピーエンドで、昔からのファンからすると肩透かしを食らった感がありました。つまりどう言うことかと言うと、「新海誠=男女のすれ違い」をテーマに据えた作品という捉え方をしてるんだと思うんです。
で、僕もまさにこのまんまの捉え方でして「今回の天気の子は何やら予想を裏切られるらしい」と言う事前情報を聞いて「おっと、これは最後は主人公とヒロインが一緒にならない鬱エンド系かな???」とウキウキしてたのです。
ただ、違った。そもそも新海監督の言いたかった「賛否両論」は男女の話じゃなく、二人の愛を貫いたことによって東京が沈むと言うことでした。
要は、社会とか世間のために自己犠牲なんて払う必要なくて、自分の好きに生きていいんだ、と言うメッセージなんだと思います。
これは前作「君の名は」の奇跡的大ヒットによって本来のインディーズ感溢れる作家性ではなく、「メジャーエンタメ大御所」と言う看板をいきなり背負うことになっちゃった新海誠監督のメッセージだと捉えることもできます。お前らが期待してる作家には俺はなんねえぞ!!と言う。
ただ、個人的にはですがこれがあんまり伝わらなかった。いや、「きっとこういうメッセージを込めてるんだろうなあ」とは思ったけど、どっか他人事というか冷静というか。
だから情報としては理解できたけど、心は動かなかった、というのが僕の感じ方でした。
帆高が家出をした理由は?過去を描かないと感情移入できない
どうしてメッセージが伝わってこなかったんだろうなあと僕なりに考えたのですが、多分大きいのは「帆高の過去が描かれていなかった」からだと思うんです。
この映画は帆高が家出して東京に出てくる、というところから始まりますが、なんで家出したいのかがよくわかんなかった。なんか田舎が嫌になって出てきた、みたいなことはわかりましたがあまりにあっさりしてるというか帆高のパーソナリティがよく掴めなかったんですよね。
だから「なんかよくわかんないけど行動力がある無軌道な若者」でしかなかった。行動に重みを感じられないから最後に彼がとった行動の重要性があんまりのしかかってこなかったんですよねえ。
実際、彼はどこまで自覚があったのか。陽菜を取り戻すことによって天変地異が起こる、という認識があったのかが不明でしたね。
彼はとにかく陽菜ともう一度会いたいという思いが先行していて、彼の敵は「家出少年&中の不法所持疑惑」が理由で捕まえようとしている警官でしかなかった。極めて常識的な行動をする警官と戦っていただけで、世界の理(ことわり)と戦ったわけじゃないんですよね。
だから二人が再会した時も大きな感動が得られなかったし、その後東京が水没しちゃった時も「え、まじか」って感じでした。重みがなかった。
だから、メッセージ性が込められているのはわかるんだけど、伝なかったんですよねえ。
それでも安心して見られるエンタメ作品
ただじゃあ、つまんなかったかというとそうではないです。君の名はほど目まぐるしく展開が変わるわけでもなく、時間軸に複雑なギミックがあるわけでもないので初めて見てもストーリーはちゃんと理解できます。
登場人物はみんな魅力的だしビジュアルはもちろん綺麗。「君の名は」の主要人物がちょいちょいと出ていて「おおー」って面白がれるギミックもある。
というわけで夏の爽やかなエンタメを見るという意味では全然ありだと思います、天気の子。
本田翼が演じる夏美は色っぽくていいですよ。純情男子にとって憧れのような存在です。
KADOKAWA (2019-07-18)
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