大会自体がやれんのか!?
先日、突如発表された「平成最後のやれんのか」大会。
あらゆる意味で話題騒然となったRIZIN14の開幕前の9時から12時までやる、と言う事で、まさに大会そのものが「やれんのか!?」な訳です。
1時間で客の入れ替えと掃除をやるそうですが、本当に「やれんのか!?」ですね。厳しい気がするけどなー(笑)。
あと、仮に全部判定だったとして時間内に「終わんのか!?」と。煽り映像と入退場とか含めて1試合最大40分くらいかかる気がするんですよねえ。KOとか一本で終わっていけば別ですが7試合でしょう?メチャメチャ巻いていくのかな?
もし記者会見の時に空気読まずにくどくどと話し続けた小西選手が、マイクパフォーマンスで延々とくどくどくど話し始めたらどうします?
と言うわけで、カードそのものよりも興行自体が「やれんのか」状態ですが、カードについて勝敗予想と感想を書いていきたいと思います。
個人的には、こう言うテーマ性があると言うかコンセプチュアルなアウトプットって好きなので全体的には賛成ですね。競技としての勝負論と、プロ選手としての勝負論、どっちも重なった良いカードな気がします。キックルールは両方知らない選手なので割愛しますが、本日発表されたその他3カードについて!
渡辺華奈 vs. 杉山しずか
女子のリベンジマッチ!そして両者女子カクビジュアル対決!
まだMMAの実績が浅かった渡辺がベテランの杉山を倒した試合。と言う事で、杉山がリベンジする側になったわけですが、新旧世代対決とも言えるでしょう。
ポイントは、渡辺がこの1年でMMAファイターとしてどれくらい成長できているか、だと思います。前回の試合は渡辺がフィジカルで圧倒し、杉山はそのパワーに驚いている間にテクニックを出せずあれよあれよとペースが掴めないまま終わってしまった感が強い。
今度は同じ失敗はしないと思われます。ただ、杉山はもはや女子かくの中でトップを狙っていくつもりはあんまない気がしていて、意味のある試合をどれだけ残せるか、と言う視点な気がするんです。
となると、未来を開く戦いをすべき渡辺を応援する他ないですね。杉山が勝てば一時的には盛り上がるかもしれませんが、RIZINに必要なのはこれからのストーリーを紡いでいく中心人物。いつまでもRENAとカンナだけに任せとくわけにもいかないんです。
と言うわけで、期待も込めてこの試合は渡辺の判定勝ち。
ムン・ジェフン vs. 朝倉海
朝倉海のプロ唯一の黒星相手、ムン・ジュフン。
つっても僕、朝倉が負けた試合見た事ないんで二人の差がどんなものかはよくわかりません。ただ、そこから朝倉は快進撃を続けているわけで、前回の試合はあまり参考にもならないんじゃないかなと思っています。
今年、連戦戦勝できている朝倉海。ここで負けてるようじゃRIZINで頭角表すのは難しいです。と言う事で、朝倉のKO勝ちを期待込めて!
・・・そういえば、未来お兄ちゃんはどうしちゃったんでしょう?RIZIN13でも台風の影響でメインの試合が終わった後に回され、観客少ない中で試合してぶうたれてましたが、また今回も大晦日外されたとなるとちょっとお怒りになられるんじゃないでしょうか・・・。
川尻達也 vs. 北岡悟
きましたね。噂は出てましたが、こうして実現するとなるとなかなか感慨深いものがあります。
特に僕のようにDREAMを追いかけていた人間からすると、この試合こそが「SARABAの舞」な気がします。
味わい深く、切ない試合。どっちが勝っても負けても。
格闘技冬の時代にもがき苦しみながらもしがみついてきたこの二人。川尻はRIZINのリングに上がってから光明を見いだせていません。彼なりに「日本の格闘技を盛り上げる」と言う気概でUFCとの契約を切り上げてRIZINに戻ってきたはずなのに、です。
一方の北岡もRIZINの門番的な扱いになっていますが、押し寄せる新世代の波に押され続け、正直もう土壇場な領域に入ってきている。そしてそれを自覚している。
まさに、生きるか死ぬかの大一番。負けた方はひょっとしたら引退するかもしれません。潮時だ、と。
そしてもしその時がきたら、僕はもう涙なしには見れないんじゃないかなあと言う気がします。
総合格闘技がMMAと呼ばれるようになって、それでも彼らは日本の総合格闘技をやり続けた。そんな二人の集大成となる試合ー。
とか言いながら、試合展開は塩になるんじゃないかと予想しています(笑)。んで、最後は北岡が足関とって一本勝ち。
こんなところでしょうか。
平成最後のやれんのかは後数カード組まれるそうです。ちゃんとテーマにあったカード、用意して欲しいですね。
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