フジテレビで深夜に放送中の「フジヤマファイトクラブ」。
木曜日はテレ東の新K-1伝説見て金曜日はフジヤマ。ああ、幸せだ。格闘技が安定的に見れて、幸せだ。
で、本題。いきなり、番組放送中に発表されました。高阪剛復活。
高阪剛とはどんな男か
「世界のTK」の異名を持つ、現在45歳の元格闘家。いや、復活するわけだから格闘家ですね。
そう、彼は引退しています。2006年に、当時から強くて今も第一線で活躍しているマークハントと引退試合。ボコボコに殴られても決して諦めず立ち向かって行って、最後はKOで散る。実に男らしい最後。聞けば、この日はご自身のお子様の出産予定日だったとか。いやあ、泣けますねえ、男のドラマ。
彼、予てから世界で活躍し、世界レベルの技術と理論を持つ、「学者」なんて呼ばれるほどの理論派の格闘家です。引退後も格闘技番組の解説などに呼ばれたり、若手選手が彼の元を訪ねて練習したりと、人望もある人物。
そうそう、最近だとラグビー日本代表を指導もしてたとか。格闘技の底空タックルと、ファイティングスピリッツを授けたそうで、ラグビー日本代表活躍の裏に高坂あり、と報道もされてましたね。
実はあのエメリヤーエンコヒョードルに唯一勝っている日本人でもあります。怪我によるTKOとはいえ、勝ちは勝ち。
高阪剛が復活する理由とは
しかし気になるのがこれですね。もう引退して10年以上経つのに、なぜ復活するのか。格闘家としてはかなりの高齢でもあるのに。
彼の口からどんな言葉が語られるのかは期待したいところですが、勝手なうがった見方としては、RIZINが今後力を入れていくというマスタークラスの象徴として立ち上がったというところでしょうか。
世界レベルで見たら現代の格闘技界はアメリカUFCが推進してきた”競技としてのMMA”が主流なわけですが、かつて世界に名を馳せた日本の格闘技は必ずしもそうではありません。イベントや工業といった色合いも強いわけです。
ということは、マスタークラスに該当するような、いわゆるおっさん世代の格闘家は、日本の格闘技精神を体現している人たちなわけです。若い世代はアメリカ的価値観かもしれないし、世界最強を目指せる有望な若者はそれで正しいのでしょう。
でも、日本格闘技”イズム”を作ってきたおっさん達にもまた活躍してもらわないと、これから日本格闘技を復興させていくにあたり、変に競技志向になってしまうかもしれない。
なので、マスタークラスはオールドファンだけのものではなく、「これが日本の格闘技!」らしい世界観を期待したいです。
気になる高阪の対戦相手
放送を見る限り、もう対戦相手は決まっている模様。ぴーの音で名前のところが隠されてました。
気になりますね。でもきっと、それなりの選手なんでしょう。実力か知名度かどちらかはわかりませんが、僕らが”知ってる”選手。楽しみですね。
さてさて、桜庭青木、把瑠都、高坂、と、少々イベント的なラインナップが並んでいるので、そろそろ一発、本格的な選手とカードが欲しいですね。全体感の中でのバランス。大事です!
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