こっそり妄想徒然紀行

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クズの本懐を読んで女子の「クズ」っぷりを考える

女の子の事 漫画

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＊最新7巻読んだ感想はこちら！

＊アニメ第一話を見た感想はこちら！

 

振れ幅がデカすぎる横槍メンゴの漫画

全部kindleで読んでる横槍メンゴという人の漫画がありまして。

で、今回ご紹介するのが「クズの本懐」という漫画。

最近アニメ化も決まったらしいですね。ノイタミナ枠だとか。１年先か！

 

「クズの本懐」は、まあ簡単に言うと三角関係というか四角関係というか、要は男女が入り乱れてアレヤコレヤする漫画です。好きな人には好きな人がいて、果たせない思いを他の人の温もりで充し合いまくってる美少女女子高生、「花火」。

登場人物、全員どっか歪んでて一線外すと全員崩壊しそうな脆さがあります。

 

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この横槍メンゴという漫画家、いかにも漫画チックな美少女美男子がたくさん登場するのですが、このクズの本懐みたいな重くて深い話がある一方、思いっきりお下劣な漫画もあって振り幅がすごいです。
 
とある事件が元で、1日に一度、理性を無くして欲望丸出しになる女の子が登場する一巻完結の「君は淫らな僕の女王」や、
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エリートしか通えず、エリート同士の結びつきを強くするために学校として性交渉を推奨する高校を舞台にしたギャグマンガ「レトルトパウチ！」とか。
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この２作は、もう笑えるほど下品なのです。
 
で、反面、この「クズの本懐」は直接的なベッドシーンとかはほとんど描かれず、登場人物たちの心理描写がメイン。
致命的なネタバレはしませんが、設定なんかは多少ご紹介するので「クズの本懐、読むつもり！」という人は飛ばしていただけると！
 

人の好意をもらうということ

この漫画で、ヒロインの花火の恋敵が高校の先生なんです。で、この茜先生がなかなかのクズ。

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男性の好意を得ることそのものが快感で、そのためなら平気で寝たりするわけです。厄介なのが、その男の価値を測る手段が「他の女からモテるかどうか」。誰にも相手にされない男なら興味ない、と。略奪愛専門家とでも言いますか。
 
女子から好意を寄せられる男をモノにすることで、その男も、そしてその男を好きな女子も上回ることができるわけです。
 
この漫画はまだ終わっていませんが、ヒロインである花火は今の所幸せになれる気配がしません。自分の恋心が叶わないだけじゃなく、自分の恋を自己満足のツールとして茜先生に使われてしまいズタボロになってしまいます。
そして茜先生化していくわけです。

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さてさて、美少女花火ちゃんは、どうなってしまうんでしょーか。
さすがにここまで露骨じゃありませんが、これに近しい人は僕も以前、出会ったことがあります。幸い、僕はその女性に心を奪われるということはありませんでしたが、恋をツールとしか思っていないような人。
 
こういう人って「男の心を弄ぶ」ってよく表されますが、多分弄んでいるわけじゃないんだろうなあと僕は思います。弄ぶって、言葉のニュアンス的には相手の気持ちを踏みにじっているような感じがあると思います。ただこういう人って、相手のことを全く考えていない。すべて、自分中心というか自分がすべてであり、踏みにじれるほど相手の気持ちのことを考えていないような気がします。あ、別に批判してるわけじゃないです。
まあ、ゲームなんでしょうね。どんだけ相手の気持ちをこっちに向かせることができるかどうか、という。

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これは以前から思っていることなんですが、「イケメン好きってブスが多いな」ということ。
なんというか、「いい男と付き合う私は価値が高い」と思っている節があるような気がしてならないのです。自分の価値が自分では認められず、その価値承認を外部に求めるというか。
ええ、もちろん逆もあるでしょう。不細工な男子が美女が好き、というね。ただ、個人的な感覚ですが、男の場合は純粋な「造形美」として美女を見ているような気がします。自分の価値向上のために美女が好きなわけではない、というか。まあ全員とは言いませんけど。
 
ブスな人に限って「商社と合コン」「外コンゲット」とか言いたがる気がします。「すごい男に言い寄られてる私って魅力あるよね」と言いたいんだろうなあ、と見ていて少々惨めになります。
 
またちょっと違う人の話です。その人は結構な美人だったのですが、ある部分に極端にコンプレックスを持っている女性がいて、「私は不倫とか絶対許せない。私がその人のNo1じゃないと死んでも嫌。サプライズとかしてくれないと嫌。彼氏がどんなことしてくれたかを友達に話すのが本当に好き」という人がいました。はっきり、ご自身でそう言っていたので、僕個人的にはこういう人は大好きです。正直で、いいじゃないですか。
 
ただ結局、自分の価値を誰かに認めてもらえないと死にそう、という。女性の自意識って、ひょっとして男より強いんじゃないかと思います。
 
クズの本懐にはこんなシーンがあります。花火の疑似恋愛相手、美少年の麦くんの心の声のシーン。

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あー、これは、男の僕としては、「わかるなあ」という感覚です。

バックの体位が好きな男性も多いといいますし、バージンが好きな男性も多いです。

 

綺麗なものを汚したい。汚すことで、自分の存在を刻みたい、という征服欲みたいなものでしょう。こんなこと言うと女性に失礼ですが、マーキングみたいなものなんじゃないでしょうか。

でもこれも、ひょっとしたら女性をめちゃくちゃにすることで自分の価値を認めさせる、という行為なのかもしれません。そう考えると、上述した「ブスのイケメン好き」と仕組みとしては一緒なのかも。バージン好きな男性って、大抵は自分にも女子経験少ないですからね。

 

結局、男女ともに、自信がないから誰かに認めてほしい、ということなんでしょうか。

 

恋愛は、スムーズに行けばピュアで美しいものです。ただそれがうまくいかないと、途端に人間の欲望や本性が剥き出しになる。

傷つくし生々しいし、厄介だし疲れます。でも、そういうのはやはり人間として経験したほうがいいと思うんですよね。

 

というわけで、ドロドロしましょう！みなさん！ゲスだって、いいじゃない！

 

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