こっそり妄想徒然紀行

どうでもいい事をそこそこ真剣に、ゆるーく考えるブログ

【メガバンク】20代高学歴女子の仕事・結婚観。諦念に満ちた毎日。

女性社会人へのインタビュー、続けています

前回も記事にしたのだけれど、20代女子社会人のヒアリングを行って、ちょっとまた色々思うことがあったので書きたいと思います。

 

んー、まだちゃんと書けるほど自分の中のモヤモヤが言語化できているわけではないのですが。 というわけで今回は二人の女子について書きたいと思います。書くことで、僕の中でも整理があるかなーという期待を込めて。

 

今回は都内某有名私大、K大とW大の卒業生です。有名私大双璧ですね。ここまで書けば誰でもわかると思うので伏せなくてもいいような気もしますが念のため。

就活失敗女子とドM女子

二人とは学生時代から知っている子です。K大の子は高校生から知っていて、それはもう、高校時代からアグレッシブな子でした。W大の子はそこまでギラついてるわけじゃないし前に出るタイプじゃないけど頭の回転が早く要領もいいタイプの子。ちなみに目がとても印象的ですごい綺麗な子です。スタイルもすごく良くてまあ、モテますよね、というタイプ。話していて目があうとドキッとしてしまいます。

 

なお本人同士は面識はありません。二人とも別々に再会して話を聞きました。 で、二人に共通しているのが入社2年目で、某大手メガバンクの総合職に就職した、ということです。

 

K大の子は不本意な就職でした。昔から行きたかった「総合商社」が全滅し、なんとか内定をもらえた銀行に進みました。W大の子も別に銀行業務に興味があったわけではなく、どちらかというとまるで興味なかったのですが「自分が不得意なことをあえて頑張ることで見えることがあるかと思って」という特異な理由で他の内定先を蹴って銀行に就職しました。

 

二人とも学生時代は”意識高い”と呼ばれる部類の子たちでしたし、実際意識だけじゃなくて能力面も高かった子達でした。少なくとも僕にはそう思えたのですが、二人とも決して前向きな就職をしたわけじゃなかったのです。

「毎日、定時が早く来ないかなと」思いながら過ごす女子

二人に共通してるのはこれ。つまり仕事がつまらない。銀行総合職の朝は早く、妙な縦割り文化もまだ残っています(配属支店にもよるそうですが)。

定時前には出社してないといけなくて、先輩や上司が出社する前にはスタンバッテないといけないそうです。んー、こういう会社ってまだあるんですね。うちの会社では考えられん。

そして業務が始まってからは彼女たちが考えることは一つ。「早く定時来ないかな」というもの。毎日毎日、早く1日が終われと思っているといいます。僕はこれが結構衝撃でした。学生時代、あんなに輝いていてキラキラしていて、自分の能力値や価値を高めることに懸命だった子達が、こんなにも後ろ向きな姿勢で日々を過ごしていることが、衝撃だったのです。

どうにかこうにか業務が終わっても、上司や先輩の飲み会に付き合わないといけないこともしばしば。そして家に帰るとすぐに眠りにつきます。明日も早いからね。・・・毎日、楽しいのか、それ??

同期の活躍が苦痛。SNSを消してしまった女性

そう、勿論楽しくなんてありません。彼女たちは自分の現状がいけてないことを知っています。K大の子は自分の大学時代の同期と話すのが辛い、といいます。

 

特に彼女の行きたかった総合商社で勤めている人の話は今でも少し心が傷つく、と言います。 W大の子はSNSの類を一切辞めてしまったそうです。twitterもインスタもやっておらず、FBはスマホ上からアプリそのものを削除してしまいました。たまに気が向いた時にブラウザから覗くくらいだ、とのこと。そうすれば赤い目印の通知パッチに気をとられることもありませんからね。

一人は早々に会社を辞め、一人はその時が来るのを待っている

K大の子は入社して半年ちょっとで早々に会社を辞めました。そして今は弁護士事務所で一般職で働いていると言います。「仕事始まっても暇なことも結構ある」と彼女は言います。暇な時はネットサーフィンなどをしているそうです。

W大の子はまだ踏ん張っています。自分で担当するお客様を持ち、日々営業活動をがんばっています。ただ、楽しいかどうかなんて考えていないようです。「耐えられなくなったら辞めます」と言います。自分がこの先、いつか終わることがわかっているそうです。延命装置でその時がくるまで踏ん張っているだけのようです。彼女の場合、「自分に向かないことをあえてやってみる」為に銀行に入ったから、ギリギリまで耐えてみるのでしょう。それはそれですごい生き方だなとも思います。

学生時代の自分へ「そんな時もありましたね」

ここまでの話でも僕は結構しんどかったのですが、彼女たちに同じ質問をぶつけてみました。そしたら同じような答えが返ってきました。

僕「学生時代はさ、意識が高い部類の学生だったと思うんだ。」

K&W「そうですね」

僕「その頃を思い出してみて、どうなの?あの頃を取り戻したいとは思わないの?自己実現したいとは思わないの?」

W「まあ、そんな日もありましたね。忘れちゃいました」

僕「」

K「私にとっての自己実現は、もう後は結婚だけですね」

僕「」

女性にとって結婚とは何なのか

特に僕がショックだったのはKさんの言葉。「自分にとっての自己実現は結婚」

まあ彼女の場合は少し理由があります。もともと帰国子女な彼女は、海外駐在が夢でした。だから総合商社だったわけなのですがその夢が断たれた。だから彼女は総合商社の旦那さんと結婚して旦那について海外で生活することが次の目標なんだそうです。

でもなあ、と僕は思います。僕は男性だから女性の気持ちを正しく正確に理解してるとは言えません。理解しようとは思っているけども。

女性にとって結婚とは何なのでしょうか。まあ、じゃあ男性にとっては何なんだ、という話でもあります。そして僕は、恥ずかしながらその問いについて明確な答えを出せていません。

最近、いろんなところで女性の結婚観、恋愛観について考える機会があり、このことはまた別の機会で書きたいと思いますが、かつて意識の高かった高学歴の女子大生は、いつの間にか自分の未来を自分で切り開くことをすっかり諦めてしまっていました。

「合理的に考えれば」、「現実的に考えれば」。 そう考えることが大人になるということなのだろうか、と僕は思います。まあ僕が彼女たちの人生にコミットできるわけじゃないからつべこべいう資格はありません。

人は人、なんでしょう。それはわかってるんだけど。 W大の子と解散した夜、W大の子からお礼と共にこんなLINEがきました。

「何故社会人になると女子は現実的になってしまうのか。ぜひ解明して解決してくれるの、楽しみにしてます」 どことなくモヤモヤしつつ、「これじゃない」と思いつつ、毎日を過ごす人の声を、これからも拾っていこうと思います。