まあまあ予想とおりだったラスト
読みましたー。クズの本懐最終巻。まあ、終わり方は大体予想通りでした。
ちょっと意外な展開もあったけど、まあ、大体は予想通り。でもそのことについて「ツマンネ」とかは思ってません。終わり方含め、僕がどんなことを感じたかは書きません、多分それが、ネタバレになるからです。
でも、ここまで読んできた人には、納得のラストなんじゃないかなあ。
この漫画では、何が、誰がクズだったのか
タイトルを初めて見たとき「どんな漫画なんだ???」と誰もが思ったはず。「本懐って何?」とググった人も多かったはずです。ではこの漫画では、一体誰が、何が"クズ"だったのでしょうか。
結論から言うと、メインキャラクター全員が"クズ"なのでしょう。そしてこの漫画でいうところのクズとは「誰かに依存しなくては生きていけない」人たちのことなのだと思います。
人は一人では生きていけません。でもそれは、物理的な面の話です。精神的な意味で「一人では生きていけない」人はクズとなります。誰かに依存しなければ、誰かに頼らなければ、誰かを利用しなくては生きていけない。自分の形を形成し続けることができない。
誰かを糧にして、自分を生きる。劇中では、それを体現しているのは茜先生が顕著でわかりやすいキャラクターでしたが、この作品に出てくる人たちは全員総じて"クズ"でした。
でも、誰かを求めるのは悪いことじゃない
ただ一方で思うのです。それってそんな悪いことかなあと。それって、クズなのかなあと。少なくとも僕は、誰かに求められたいし、認められたいです。なぜなら、その喜びを知ってしまっているからです。
それは、気持ちいいし、幸せなんです。多分、この世に存在している全ての快楽・幸せよりも気持ちいいんです。それに溺れることは、そんなに悪いことなんでしょうか。弱いことなのでしょうか。"クズ"なのでしょうか。
僕たち生き物は、男と女、という奇妙な区分で存在しています。同じ種という生き物の中で、どうしてそれぞれ別々なのでしょうか。
それは、お互いがお互いを必要とするからです。対になっているからです。で、あるならば、お互いを求めたっていいはずなのです。それをどうして”クズ”と言えるでしょう。
本懐の意味
「本懐」とは、「本当に望んでいること」という意味です。ではこの漫画のキャラクターたちが本当に望んでいることは何だったんでしょう。”クズ”が望んでいることは何だったんでしょう。
それはおそらく、「愛し、愛されたい」ということに尽きると思います。その結果、最終巻で語られるそれぞれの決意、道があったのだと思います。
ということで、アニメもそろそろ佳境ですが、漫画版は終了です。アニメ、同じ終わり方するのかな??
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