こっそり妄想徒然紀行

どうでもいい事をそこそこ真剣に、ゆるーく考えるブログ

【新生K-1】さいたま初進出は失敗?スーパーウェルター級GPの感想

f:id:mousoumen:20170618214436j:plain

新生K-1さいたまスーパーアリーナ初進出となるスーパーウェルター級トーナメントをAbemaTVで生観戦しました。無料で観れるサイバーエージェント様には感謝の念しかないのですが、15時から20時過ぎまでずーっと観ていた感想を。

 

一言で言うと、「つまんない」でした。これまでの新生K-1の熱を一気に冷ましてしまったような大会でした。カードだけ見たら超豪華なので、事前の期待値が高すぎたのかもしれませんが!全試合振り返るのもあれなので、特に気になった試合についてコメントします。

 

西京春馬VS小澤海斗

狂犬キャラの小澤に対し、クールな天才、西京がどう挑戦するか、と言うアングルの試合だったと思います。蓋を開けてみれば、クールすぎる西京が危なげなく小澤を抑えて勝った、と言う感じ。ダウン奪ったのに攻めに行かないところとか、結局判定勝負だったところとか、全体的にフラストレーションが溜まる試合でした。ただねえ、まあよく考えたら西京にとってみれば大金星な訳で、ダウン奪ったんだからそりゃリスク取って攻めに行かないよね。勝ちたいはずだもの。

 

情けないのは小澤。相手を「ガキ」呼ばわりしておいて、結局攻めきれず負ける、と言う。。。あんた、Krush王者でしょう・・・。これからどのツラ下げて狂犬俺様キャラするんでしょうね??

 

大雅VS皇治

記者会見の乱闘騒ぎなどで戦前の注目度は最も高かったと思われるこの一戦。結局はどこにでもある凡戦となりました。あんだけ煽ったんだから、バチバチの殴り合いを観客は期待してしまいますよね?と言うかあなたたち、そう言う風に煽りましたよね?

 

まあ、リング外の喧騒とリングの中でのスポーツは別なのかもしれないけど、そんなん観客は知らんがな、と。プロでしょ?この試合で大会全体が一気に盛り下がったような気がするので、結構罪深い。

 

武尊VSブバイサ・パスハエフ

まあやっぱり流石に武尊だなあと思わざるを得ない試合でしたね。相手が何者かよくわかんなかったので正直、運営側のプロテクトを感じてしまいますが、それでもきっちり倒して勝つのは凄いです。軽量オーバー相手のハンデをなくすあたりの見せ方もさすが。まあそれ、競技としてどうなんだ、と言う意見もありますが、僕は格闘技興行的にはアリだと思います!

でも多分、那須川天心とやったら勝てないと思います!

 

ウェイ・ルイVSゴンナパー・ウィラサクレック

個人的ベストバウトはこれ。多分みんなもそうでしょ?一見地味なアジア人二人による対決でしたが、お互いの気持ちが全面に出ていました。そうそう、こう言うの観たかった。別にKOじゃなくてもいい。でも、倒しにいく姿勢を見たいのです。

 

これ、タイトルマッチという意味ではウェイの勝ちだけど、ゴンナパーもウェイもきっと観客を味方につけたはず。そういう意味では、どっちも勝ち!

 

野杁正明VSゲーオ・ウィラサクレック

本日の最悪な試合はこれ。これまでのどこか白けた試合の流れをせっかくウェイとゴンナパーが断ち切ってくれたのに、また再びの白けモードに突入。

 

最大の戦犯は野入。こいつ、勝つ気あったのかな?判定で勝てると思ったの?何でゲーオに票が入った時に首傾げてるの?

 

あんなんでタイトル移動しちゃっていいの?なんかめちゃくちゃ価値下がったよね?

 

スーパーウェルター級トーナメント

トーナメント自体は、まあ普通でしたね。大波乱も手に汗握る熱い攻防もありませんでした。まあ、城戸はまさかの決勝進出だったけど、準決勝のダルベック戦は「城戸強い!」って感じじゃなくて「あ、勝っちゃった」みたいな感じであんまのれなかったです。

アラゾフは、確かに強かったけど、なんかもっと異次元の強さなのかと思ってました。前代のグレゴリアンみたいなね。

日菜太は・・・まあ、自分で思ってるほど周囲はあなたに期待してないよ、という・・・。

 

日本人K-1選手よ、勘違いするな

今日のK-1、輝いていたいのは武尊と外国人選手たちでした。それ以外の日本人ファイターは全員クソでした。なんか、勘違いしてるんじゃないかな?新生K-1、そこそこ盛り上がってきて、人気も上がってきて、Twitterみたいなツールでファンから直接いろんな声が届くようになってきてまるで自分がアイドルみたいな感覚になってない?

 

僕らが見たいのは必ずしもKOじゃないんです。それを、ウェイとゴンナパーが証明してくれました。結果的に倒れなくてもいい。でも、倒しに行って欲しいわけです。

 

日本人選手は、まるで自分がアイドルだと勘違いしていて、リスクをとって倒しに行けない。もっというと「勝ちに」行っていない。

 

テクニックの攻防があるのは理解しています。武尊の「K-1のKはKO」とまでは言いません。でもさ、勝負はして欲しいですよ。負けない戦いをみんなしていて、勝ちに行っていない。僕らは、勝敗じゃなくて、勝ちに行く姿勢に興奮するし感動するんですよ。

 

奇しくも昨日、Knock OUtが開催されました。K-1に比べたらしょぼい環境ですよ。注目度も低い。でも、選手はみんな勝ちに行ってましたよ。だから7試合中6試合がKOになったんだと思います。KOが全てじゃないんだけどさ、なんつうか、熱がなさすぎたわけです、今日のK-1は。

 

ただでさえ今のK-1でメインの中軽量級は、さいたまスーパーアリーナみたいなでかい会場では見栄えがよくありません。これまでの代々木大会みたいなコンパクトな会場では熱が一体感あって盛り上がるけど、大きな会場に行ったら気持ちを見せないと全く熱が伝わってこないわけです。

 

なんだかなあ、アイドル格闘家路線は、長続きしないような気がしますよ。

 

以上です。