こっそり妄想徒然紀行

どうでもいい事をそこそこ真剣に、ゆるーく考えるブログ

【K-1】K'FESTAの武尊三階級制覇と天心のK-1参戦可能性について

f:id:mousoumen:20180322122530j:plain昨日開催された新生K-1最大のビッグマッチと歌われたK'FESTA。19試合という長丁場のロングランとなり、前半は判定も多かったのですが、後半はKOも続き、そして本命である武尊がトーナメント優勝したことで大会パッケージとしてしっかりしまったのではないでしょうか。

僕はAbemaTVで全試合観戦しましたが、今回は何らか思った試合の簡単な感想と、武尊の三階級制覇、そして那須川天心がK-1に上がることの是非について書きたいと思います。

 

K'FESTAでのいくつかの試合感想

佐野純平VS松村秀明

プレミナリーファイト、一発目、つまり大会一発目の試合は格闘代理戦争出身の松村選手が登場。K-1カレッジ優勝の佐野選手との対戦となりました。

結果は松村のKO負け。ローキックがバッチリ効いてましたね。正直、ちょっとまだK-1レベルじゃない。パンチは単発勝負、ローのカットもできない、となるとKRUSHで地道にコツコツ積み上げてほしいなあと思います。根性は見せましたからね。

 

卜部弘嵩VS皇治

これはもうなんとも・・・。卜部、ここで負けちゃダメですよね。皇治、KOファイターじゃないけど、地味にうまいんですよね。意外と真面目というか教科書通りのファイターというか。ご本人も言ってますが、ちょっと先が見えづらくなりましたね、卜部は。

チンギフ・アラゾフVS日菜太

まあ、ひなたが勝てると思ってた人は誰もいないと思うんですが、思った以上にあっさりと負けましたね。ひなたも弱いわけじゃないのにね。相当思い込めて挑戦したと思われるので、あんな負け方をしてしまうともうしんどいですね。ご本人も最後の挑戦と言ってましたが、もう何というか、残酷でしたね。あんなに何もできないと・・・。もっとドラマティックに負けるなら美談で終わったんですが。

 

ゲーオ・ウィアサクレックVS平本蓮

これはよくやりましたねえ。まさか勝つとは。

ただまあ、個人的には平本蓮って好きじゃないです。もうただの個人的な趣味の問題ですが、ちょっとノリが青臭いというか。天心は純粋に応援したくなるし、全世代から応援されると思うんですが、平本蓮は若者しか好きじゃないだろうなーと思ったりします。

 

卜部功也VSウェイ・ルイ

これも驚きましたね!個人的にはこの試合が一番楽しみでした。ウェイ・ルイの計量ミスは残念でしたし、ハンデがどのくらい試合に影響するかなと思ってましたが、まさかKO勝ちとは。まあ、ちょっと止めるのが早いんじゃないかなとは思いましたが、レフェリーから見たら失神に見えたのかもしれませんね。でも、世界的にも強豪なウェイ・ルイに勝ったのは、K-1としても大きかったんじゃないでしょうか。

 

武尊三階級征覇について

もともと2階級下からスタートし、今回ばかりは流石にしんどいんじゃないかと思ってましたが、実際蓋を開けてみると1回戦以外は余裕でしたね。

初戦のスタウロスは事実上の決勝戦と言われてましたが、確かに一番苦戦してたのはスタウロスでした。ここは階級差を感じたというか、体の強さを感じました。攻撃力というか、耐久力ですかね。ただ日本人相手だとあんまそれを感じませんでしたねえ。だから準決勝以降はKOでしたし。

しかし、しんどい戦いであったことは事実。そして武尊がもし負けてしまっていたら、きっと大会としては締まらなかったはず。そこをしっかりと締めたのは流石ですし、大会前から色々ときな臭い噂が流れていた中、そうした雑音を力づくで沈めたのは本当に見事だなと思います。もう、武尊についてああだこうだ言う人は減るでしょう。

 

ただ、個人的には最後のマイク。要は暗に「天心、K-1上がってこい」って事を言いたいマイクだったわけですが、これについては異論あります。

 

K-1に天心が上がるのはありなのか。

天心VS武尊と言う試合は格闘ファンなら誰でも見たいと思うゴールデンカード。僕も見たいです。ただ、大会1週間前に行われたトライハードジムのHIROYA会見で明らかになったK-1の契約の実態。これをみる限り、ただの専属契約じゃなく、K-1の試合に出たら1年間は他のリングに上がっちゃいけないとか。これはちょっとひどいですよね。格闘家だけでなくアスリートにとっての1年間と言う期間をどう考えているのでしょうか。この辺りは思うところがありまくるので、別記事にしています。合わせてご確認ください!

 

saborimakuri.hatenadiary.jp 

僕がこの武尊のマイクを聞いて思ったのは、「いや、天心はK-1上がる必要ないだろ」と言うこと。それをやったらK-1の価値は上がるけど、天心の価値は上がらない。

 

これも上記の通り別記事で書きましたが、K-1はあくまでK-1。格闘技とは必ずしもイコールじゃないと思ってます。武尊がやりたいのはK-1を盛り上げたいということ。一方、天心は日本の格闘技を盛り上げる、ということ。目指していることが似ているようで微妙に違うのです。

 

そして天心は、キックボクシングファンだけじゃなくてMMAファンもいます。K-1に上がってしまうことで天心の価値が落ちかねない。

 

唯一ありうるとしたら、1試合のみの契約ですね。1年縛りもなく、1試合のみ。ただ果たして、あくまでK-1と言う世界の成熟を目指すK-1がそんな契約をするメリットがあるのかないのか。個人的にはないと思ってます。武尊が負ける可能性も十分ありますからね。

ありだなと思うのは来年のK'FESTA。この1年でK-1がどんなドラマを描けるかによりますが、イベントとしての目玉カードは必要です。その目玉として天心を1試合のみ出場させる、と言うのはありですね。今年、二人とも一回も負けなかったらゴールデンカードとしてありでしょう。

 

ただまあ、個人的には天心はそんなK-1の要求に従う必要ないと思いますけどね。もう、違う世界に生きてるんだと言うことで・・・。

 

僕は、AbemaTVで無料でやってくれる以上はK-1は見ますが、お金を払ってまで見たいとは全く思いません。それはリング上の選手の戦いがどうこうではなく、団体として不信感が強いからです。大雅じゃありませんが、選手に罪はないと思うんです。

 

と言うことで、今度どこかでK-1の戦略について思うことを描いてみたいと思います!