こっそり妄想徒然紀行

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【ネタバレあり】恋のツキ 最終7巻を読んだ感想

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いやー終わりました、恋のツキ。そういえば以前は毎回最新刊が出るごとに感想書いてましたが久々ですね。ブログをサボってただけで、毎回ちゃんと読んでましたよ。

 

というわけで最終巻である7巻の感想です。ネタバレありなので、読んでない方は読まないことをお勧めしますよ!!!

 

男子高校生の恋心なんて愛情はスカッスカだと思う

同棲していた彼と別れて高校生男子、イコ君と付き合うことを選択したワコちゃんですが、見事にイコくんに振られます。まあ、これは予想どうりというかそりゃそうだって感じですよね。

 

男子高校生の恋心なんて、性欲主導なことが多いだろうし、その時々では本気なんだろうけど「愛情」という意味では割とスカッスカなことが多いと思うんです。

 

ただそういう若さゆえの無責任なピュアさは、僕たち大人からするとキラキラしてて正気を忘れて浮わついちゃいたくなるのもわかる。ただワコちゃんはあまりにそれを盲目的に信じ過ぎちゃったんでしょうね。耽美な世界にどっぷり浸かりすぎてしまった。そこから冷や水ぶっかけられる感じで現実を見ざるを得なくなった32歳女子。なかなかしんどいですよね。

オーバー30の独り身女子の行き着く先は?

結局彼女は、「当たり」を追うのをやめるという結論に行き着きます。この漫画の一番最初のシーンは、ワコちゃんが「平凡な幸せ」ではなくて「大当たり」に夢焦がれるところから始まるわけで、だからこそ彼女はイコ君を選んだ。

ただ結局それも大当たりではなかった。

 

平凡な幸せも大当たりも掴めなかった彼女は資格の勉強を取ることに専念することになるのですが、彼女が出した結論は「幸せは自分次第」ということなんだと思います。他の誰かに期待するもんじゃなくて、自分で地道に生きていく、というか。

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「女の子」が憧れるキラキラしたご褒美みたいなものは結局あり得ない。だから自分なりに生きていく。

これは諦めとかじゃなくて、強くなる、ということなんだと思うんです。

 

うん、まあこういう終わり方だよな、と思って妙に納得していたら、最後にとんでもない展開が待っていました

 

まさかのオチ。イコ君との再会

なんとワコちゃん、イコ君とよりを戻していました。

時は少し経ち、イコ君も就職。ってことは、大学4年間だとして少なくとも5年は経っているわけで、ワコちゃんは37歳以上ってことになります。ワコちゃん、その間出会いなかったのか・・・?

 

結局、この漫画のラストは「人生どうなるかわかんないけど責任は自分でもとうぜ」的な終わり方でした。うーん、これ、最後はなくても良かったんじゃないかなあと思う。

 

新田先生のことなので、二人の波乱万丈のラブストーリーを描きたかったわけじゃないとは思います。それならもうちょっとラストに向けて盛り上げるやり方あっただろうしね。新田先生ならできるはず。

 

あくまでこの漫画の主題はそこじゃなくて、「人生いろいろあるから頑張ろうぜ」ってことなのかな。当初、この漫画の主題は「悩める年頃の女子のリアル」的な感じなのかなと思ってたけど、ひょっとしたら悩める年頃の女性に向けて「変に夢を見ずに地道にやんなさい」と言いたかったのかもしれない。

 

すまん、なんかまとまってない終わり方になったけど、眠いので寝ます。新田先生、次はどんな漫画書くんでしょーねー。

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