こっそり妄想徒然紀行

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【新生K-1】武尊VS皇治の大阪大会感想と、試合後の那須川天心との戦い実現について

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大阪初開催となった新生K−1大会。ライト級グランプリもありましたが、なんといってもメインは武尊対皇治。このカードがあったからこそのチケットソールドアウトでしょう。

そして試合後には禁断のあの発言が。

というわけで、雑感ですが大会を振り返ってみます。あ、僕は自宅のAbema生観戦組です!

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完全に空気!”世界最強”ライト級グランプリ

いやー、なんというんでしょうかねぇ。卜部欠場あたりから、このトーナメント、大丈夫か?と思ってましたが思った通りになりました。ゴンナパーを倒した篠原は見事でしたが、あれば作戦勝ちでしょうね。まぁ、作戦でもなんでも勝てばオッケーだとは思いますが、あまりにも綺麗にハマりすぎて準決勝では的外れの余裕っぷりを見せつけ、隙を突かれてKO負け。あのまま優勝してたら新ヒーロー誕生だったのに、なんとも勿体ない。若さが出たなぁと思いました。

 

正直、トーナメント唯一の見所はこの試合だけでした。で、結局優勝したのは原健太。

 

いや、まぁ、勝ち上がったのは事実ですけど、最近までKO負けしてたし大物食いも果たしてない原健太が優勝しちゃう世界トーナメントってどーなのよ、と。Krushトーナメントなら全然いいんですが、これがK-1と言って欲しくない。世界最強トーナメントぉぉぉ??っとなってしまうわけです。

 

まぁ、こんな事生観戦してたほぼ全てのファンが思ったと思うんです。その証拠に、このトーナメントの結果や感想の声ってほぼ皆無ですよね。その後のメイン(後のマイク)があまりにもセンセーショナルだったというせいもありますが…。

まあともかく、K-1ライト級で今年世界最強なのは原健太だそうです。卜部弟とタイトルマッチするんですかね。してもいいとは思いますが、なんつうかなあ、です。

 

見所多かったスーパーファイト

さて空気同然のライト級グランプリより面白かったのがスーパーファイト。特に安保ルキヤと山崎の試合はよかったですね。結果はルキヤのKO勝ち。

新世代対レジェンド対決的な見方になってしまいましたが、山崎も31歳。まだまだ全然バリバリやれるはず。ただ世代交代されるんじゃなく、ちゃんと一太刀返したあたりは流石でしたね。会場も湧いてた気がするなー。全体的に東京のたまアリ会場より観客が盛り上がってた気がします。

 

武居由樹の試合も良かったですね。今年全て1ラウンドKOを目指す、と言っておきながらの大苦戦。新生K-1が避けてきたムエタイ強豪を迎え撃つ形になりましたが、やはりムエタイ強豪は強い。KO勝ちどころが、負けてもおかしくない試合でした。特にローキックはキツかったですね。延長では武居のボディが効いて明確に武居の勝ちとなりましたが、途中まではどっちに転んでもおかしくない展開でした。

 

これまで強すぎて化け物感があった武居ですが、この試合でまた新たな道が出来た気がします。武居にはK-1に留まらず強さを追求して欲しい気が個人的にはします。

 

意外と頑張った、皇治

で、このメインカードです。全部終わった今となっては、正直試合内容よりその後のマイクの方が見どころありましたが、それはこの後書くとしてまずはこのメインカードについて。

 

結論からいうと、皇治が頑張った、意地見せたって試合でした。実力、実績面で武尊に勝てるはずないと思ってましたが、もっと皇治があっさり負けるかと思ってました。倒すモード全開の武尊に対してちゃんと打ち合って3ラウンドまで待ちましたから、彼の実力がちゃんと示された試合だってのではないでしょうか。卜部兄さんを判定で下したのはマグレじゃなかった。

 

皇治は「強い」という感じはしませんが、「巧い」タイプなんでしょうね。でも今回は巧さよりもちゃんと気持ちが見えた試合でした。あんだけの気持ちが見える試合は新生K-1では珍しいんじゃないでしょうか。なんか、嫌がり倒れみたいなの多いですからね。本気でK-1を、そして大阪を、ファンを背負ってるんだという気概が見えました。ただまあ、試合終わった後の武尊の綺麗な顔を見ても分かる通り試合という意味では武尊のワンサイドゲーム。実力差は歴然でしたね。

 

衝撃のマイク。一夜明け記者会見でも語られた那須川天心との試合は実現するのか?

んで、本大会最大にセンセーショナルな瞬間となったのが武尊の試合後マイクでしょう。既に散々いろんなところでニュースになっているので詳細は割愛しますが、一夜明け記者会見含め、那須川天心との試合について以前より実現に向けて動き出していることをうかがわせる内容でした。

 

今回、大きかったのは新生K-1運営側も武尊の発言をある意味容認したところです。これまでも武尊が逃げていたというよりは新生K-1運営が頑なに那須川天心を避けていた、ということがあらゆる状況が示しています。

saborimakuri.hatenadiary.jp

訴訟問題とか、YOUTUBEなんかでの那須川天心からみのコメントカットとか色々。

ただ、今回は武尊のマイクやバックステージ会見でのコメントなどにも天心についての記述が載せられている。つまり、公式に那須川天心の存在や試合の可能性が認められたということかと思います。今まではなかったことにされてましたからね。

 

堀口恭司との激闘、メイウェザーとの試合の実現(エキシビションとはいえ)など、那須川天心はキック界のみならず日本格闘技界の中心人物になってしまいました。新生K-1としてもいよいよもう、那須川天心の存在を無視するのは限界なのでしょう。

 

このままなかったことにし続けると、武尊の積み上げてきたものが相対的に価値が落ちるわけですし、武尊が最大の看板であるK-1にとってそれは大会の存在自体の価値を落とすことになる(というか、もう落ち始めている??)。

 

この話が出始めた頃は武尊のほうが格上で、メジャーの可能性を秘めた新生K-1の武尊に対してマイナー団体の那須川天心が挑戦する、みたいな見え方でした。だから対戦を呼びかけていたのはいつも那須川天心でした。

 

しかしこの数年で状況は完全に逆転。正直、もう格では那須川天心の方が圧倒的に上でしょう。

 

問題は、那須川天心サイドにもう武尊とやる価値があるのか、ということです。勿論、ファンからこれだけ待望されている試合なので価値はあるのですが、メイウェザー戦をきっかけに天心の目はもうアメリカに向いているような気がするのです。先日のラスベガスでの記者会見で、自分がまだ世界的にはまるで価値がないことを痛感したはずの名須川サイド。じゃあこれからどうやって世界で名前を売っていこうかという局面で、今更武尊とやっても・・・という感じじゃないでしょうか。

 

しかもホームリングであるRISEで来年は大きなトーナメントが予定されている。そのトーナメントが来年の天心の軸になるはずで、武尊との試合をどう位置づければいいのか。

 

勿論、メイウェザー戦で天心が何の手も足も出ずボコボコにされ、天心の価値が下がる可能性もあります。エキシビジョンで公式試合として記録は残らないとはいえ、世間での市場価値には変化が起こるでしょう。あんまそんな事考えたくありませんが、もしそうなった時に、武尊との対決にこれまでのようなストーリーが描けるか。

 

個人的には、もう武尊との試合はそこまでの価値を感じません。新生K-1に無視されている間に、那須川天心はもう自分で道を切り開いてしまったのです。「今更言われても・・・」という感じなんじゃないでしょうか。

 

武尊VS那須川天心、実現するならK-1?RIZIN?それとも??

でもまあ、これだけファンが盛り上がってるんだから実現する方向で各所が動くんだと思います。

では問題になるのが、一体どこのリングでやるのか?という事。

これも個人的には、ですが新生K-1に来い、というのはあまりに虫が良すぎる気がします。じゃあRISE?それもまあ新生K-1王者の武尊に対して失礼な気もします。

 

じゃあRIZIN?うーん、それもなんだか、です。RIZINは今年の大晦日興行を見ても分かる通り、結構真面目なMMA路線を突き進もうとしています(メイウェザー以外は)。なんか都合のいいようにRIZIN使うなよ、という気もするのです。

 

という事で、もう全く別の第三のイベントを打ってはどうか、と。実現するために新生K-1やRISEやRIZINも色々協力して、ドリームマッチだけを取り上げた一回限りのスペシャルイベントをやってはどうか、と。

国内格闘技の大連立!往年のDynamyte!的な。

 

んで、地上波とか色々スポンサー付けて参加団体それぞれがメリットを享受しあって、大会後はその熱をそれぞれの興行に持ち帰ればいいんじゃないか、と。なので、ハブ的な役割を果たすビッグイベントをやってはどうか、という感じですね。

 

それまでに天心も武尊も勝ち続けて価値を上げ続ければ、その時こそ日本格闘技復活の時のような気がします。

 

頑張って欲しいですね!