今週のお題「人生に影響を与えた1冊」
どんな漫画か
うさぎドロップといえば松山ケンイチと芦田愛菜主演の映画の方が有名でしょう。もしくは深夜アニメでもやっていたのでそちらを見た事がある人もいるかもしれません。
でも、原作は漫画。大きく分けて幼少期編と高校編に分かれています。上記の映画とアニメ版はいづれも幼少期編のみです。でも、個人的には断然高校編です。
簡単にあらすじを言うと、突如天涯孤独の身となった6歳の少女りんを引き取ったダイキチ(独身)の関係性を描いた漫画です。幼少期では全てダイキチ視点で描かれ、子育てに奮闘しながらも愛情を注ぐダイキチの日常系漫画。
大きな山場も急展開もないですがほのぼのーと描かれていくので安心して読めます。コミックスでは3巻までが幼少期です。
急展開は高校時代
しかし4巻になると度肝を抜かれます。あの幼かったりんちゃんが、一気に高校生になっているのです。それまでの子育て奮闘記にほっこりしている人であればあるほど、この成長っぷりに驚いてしまうわけです。
どうでしょう、このりんちゃんの成長っぷり。
はっきりいって、美脚です。
ソックスを履くところをわざわざ書く辺り、作者の方は分かってらっしゃるとしか思えません。
そしてここからはそれまでのダイキチ視点ではなくりん視点で物語は語られます。幼少期のりんちゃんが、こうも見事に成長していると、全国のりんちゃんファンはもうすっかり魂を鷲掴みにされます。いや、ほんとにいい子なんです。
でも、そこは高校生。悩む事や感じる事が思春期の女の子で、なんというか生々しく。
幼なじみだったコウキとの関係性や、自分を捨てた母との再会、言い寄ってくる同級生など、すっかりりんちゃんのお父さん気分になっている読者にとっては怒涛の展開。そしてりんの中でふつふつと湧き出てくるある想いー。
男女によって異なる解釈
ネタバレはしませんが、この漫画の結末、男女によって感想が真逆なのです。結構衝撃的な最後を迎えるのですが、僕は全然ありです。周囲の男性陣もアリ!です。ただ、周囲の女子は「絶対ありえない」と。この解釈の違いは面白いですね。考察してみたい気もしますが、考察=ネタバレなので避けときます。
さて、皆さんはどちらでしょう??
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