恋と嘘がアニメ化されたというので見てみました!
元々はDeNAの漫画アプリ、「マンガボックス」で連載されていた漫画です(過去形じゃなくて現在進行形ですが)。
マンガボックス、最近開いてないけど、当時はよく読んでたなー。マンガボックス、つまんない作品も多いんですが、その中でもメジャー感あって面白い漫画の一つがこの恋と嘘でした(繰り返しますが現在進行形で連載中です)。
ありそうでなかった話
どんな話かというと、少子高齢化に歯止めをかけるために、未来の婚約者を政府が決めてくれる、という世界の話。遺伝子情報とかを分析して、16歳の誕生日になると政府通知なるものが届き、それによって結婚する人が決まるのだそうです。そうして結婚したパートナーは高度な分析によって相性最高で幸せな結婚生活が送れるのだそうな。
で、物語は主人公であるネジ君が小学校の時からずっと好きだった高崎さんと両思いで結ばれるところから始まるのですが、幸せ絶頂の最中、ネジ君に政府通知が届いてしまい、そこには他の女性の名前が書かれているわけです。
政府通知が絶対な社会において、高校生だった二人は自分たちの思いを大人の事情で引き裂かれることになります。でも、ネジ君の政府通知の相手がこれまた美少女で、ちょっと不思議ちゃんだけどとてもいいこ。なんなら高崎さんと超仲良しになってしまうわけです。んーむ複雑。
でも、お互い両思いのはずなのに、その人と結ばれずに政府がAIで決めた相手と結婚しなくてはならないー。想像するとなかなかに理不尽ですねえこれ。
コンピュータの分析で人間の生き方が変わるって、昔であれば火の鳥、最近だとサイコパスとかって作品があったけど、恋愛でこの設定が出てくるのは結構新鮮。僕が知らないだけかもだけど、ありそうでなかったですよね、こういうの。
で、アニメの感想
まだ初回ですが、漫画の流れを丁寧に描いている印象です。漫画版の第一話とかどんなだったか忘れたけど、ネジ君も高崎さんもイメージ通り。原作漫画を真っ当にアニメにしてる作品でしょう。
独特のタッチの絵柄もアニメに適用しつつ再現しているし、原作ファンも安心して観れる作品なんじゃないでしょうか。
しかし、高崎さんってこんな大胆だったんすね・・・。美少女で性格良くて巨乳とか、基本的にはありえない設定ですよ、こんなの!
僕はAIを信じていない
さてさて、話は少し変わって、AIの話。
最近、「ほにゃららテック」って流行ってますよね。最近だとVALUとかのフィンテックでしょうか。
コンピュータによる自動化とかビッグデータを活用した行動予測って、まあわかるんです。わかるんですが、こと人の心とか成長とかパーソナリティの領域のテック分野って、僕はあんまり信用してません。
いや、信用してないというか、なんか嫌です。
基本的にガジェット好きでテクノロジー好きな僕ですが、これだけは嫌です。
なんというか、僕は自分の感情が好きです。僕の思ったこと、感じたこと、そういうのが大切なんです。
でも、せっかく僕の大切な感情を「過去の統計データから推測できました」っていうのがテクノロジーの成果な訳ですよね。
なんか、僕の心が弄ばれたみたいで嫌なんです。
僕の気持ちは僕だけのもの。
僕がもしネジ君だったとしたら、政府通知は全力で無視します。政府通知相手の女性には申し訳ないですが、僕は自分で好きになった人に好きと言いたいです。
ええ、もう30歳も過ぎたおっさんですが、それはマジで思いますよ。
というわけで、頑張れ、ネジ君。最近漫画読んでないからどーなったか知らんけど。
講談社 (2017-07-07)
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